テーマ:ロマンス小説 読書日記(461)
カテゴリ:読後感想
まだ見ぬ公爵からの求婚*エリザベス・ボイル*オーロラブックス ボ1-3 あらすじ 1810年、イングランド。 ホリンドレイク公爵のもとに届いたのは、 跡つぎのスタンドン卿との結婚を切望する、 男爵令嬢フェリシティからの手紙だった。 手紙を読んだ老公爵は、 放浪中の孫のスタンドンの卿のふりをして、フェリシティと文通を始める。 ─3年後、 第十代ホリンドレイン公爵となったはずの スタンドン卿からの便りが途絶え、不安になったフェリシティは、 双子の妹タリーと従姉妹ピピンを連れてロンドンにやってきた。 いっぽう爵位を継ぐために12年ぶりに戻ったスタンドンは、 祖父が勝手に決めたフィアンセの存在に驚き、 謝罪して婚約をなかったことにしようと、フェリシティのもとを訪ねる。 およそ公爵らしからぬ軍隊帰りのくたびれた姿で…。 ─通称ダッチェス(公爵夫人)ことフェリシティは、 はたして本物の公爵夫人になれるの─。 独断と偏見 いやぁ~~笑えます。 ともかくほとんど初っ端から笑えます! 前作をお読みになった方は覚えてらっしゃいますか? 前作ヒロインの教え子で恋のキューピットも演じた 双子+従姉妹の三人娘を・・・ あの中の公爵と結婚すると決意していた小娘が今回のヒロイン そりゃぁもう、すばらしく頭が回るというか 一種の詐欺?ってぐらいなことを 口先三寸だけで収めていくすばらしさ・・・ いつもなら、口うるさく頭でっかちなヒロインだ~~ と、避けて通りたいような人物設定なのに その賢さというか鼻持ちならないはずの設定を ボイルさんはうまく対比設定として使っているのでございます。 ヒロインがそれほど計算高く(?)公爵との結婚を計画しているのに ただの軍隊あがりの従僕に惹かれ、果てには結婚しようと思い至る この葛藤というか右往左往というかが・・・笑えます (笑っちゃいかんのでしょうが・・・) さらに笑えるのはヒーローのヘタレ振り・・・ 実際はヘタレではないのでしょうがともかく出会った瞬間から ヒロインにメロメロというよりも 巻き込まれる、巻き込まれる! そもそも、じいちゃんが勝手にヒーローを名乗ってヒロインと文通し 勝手に結婚を約束した事が発端なのでございますが 「君とは結婚できないよ」 と、軍隊から帰ったまま、ボロボロヨレヨレな姿でヒロイン宅を訪問 おりしも募集してた従僕が来たと思い込んだヒロインに巻き込まれ あれよあれよというまに・・・ 「あの、その、実は、」と何もいえないまま気がつけばフォーリンラブ! そのくせ物語中盤まで無駄な足掻きというかで ヒロインをいけ好かない地位とお金目当ての女だと思い込もうと これまたなんともいえない努力を(笑) そしてことごとく彼女の魅力に打ちのめされて 途中からはなんとか公爵ではない自分を求めてもらおうと 押し捲り~~、押し倒し~~ さらに裏では、ヒロインを馬鹿にしたお嬢様方に報復を それも姑息に、公爵家のパーティー招待客リストに彼女たちの名前を見つけると 上から線を書いてリストからはずすという ええ、ええ、しかも 太い線で で、ございますのよ。 なんだか子供のようで可愛いじゃぁないですか! ボイルさんのうまいのは、ラストでも笑わせてくれる 【ヘアブラシの報復】 これは、物語中盤くらいでヒーローが心に誓ったエピですのよ~~ 斜め飛ばし読みしてたら見落とすような小さなエピですが コレはある意味作家の読者への挑戦かも・・・ もし、読んだけど見落とした~~って方はぜひ再読をお勧めします! (いや、あんなのは見落とさないかと・・・) それ以外にも小ネタがたっぷり 【べろべろのぐでんぐでんに酔っ払った】 ヒロインの逆プロポーズとか 一大決心で、公爵夫人にはなれないと通達に望んだ その後のあれやこれやとか(うぷぷ・・・) ここ最近のパラパラ不発弾(でもかなりな確立で被爆)攻撃で疲れてる中 オアシス的存在で、すでにワタクシ三回は読み直しております。 そして何より、前作もあわせて読まれると楽しさ倍増! (本当は前々作もあわせて三冊読まれるともっと楽しいかも) 登場人物もちろん女性(敵役も含む)のキャラがたってて 本当に楽しいひと時を過ごせました。 その上ヒロイン従姉妹と海賊の恋も目を話せないスピン臭がプンプンしてるし 双子の妹も気になるし・・・ できればヒロインが縁結びをしようとしてる 【乗馬と釣り好きカップル】も面白そうだし・・・ 久しぶりに妄想劇場で続編を演出できる秀作でございました。 スピン 理想の妻のたくらみは 過ちのキスは謎の香り お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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