2008/06/08(日)10:19
篤姫が読んだのかどうかは分かりませんが
寛政異学の禁・・・・為政者たちはその書物がまともなことを言っていることを知っていたに違いありません。
世の中に広まってしまってはいけない幾ばくかの真実がそこにあることを感じ取っていたのでしょう。情報が流出することを恐れた人物がいたということなのでしょう。
しかしいつの時代も表と裏はあるもので、情報はどこからか浸みだしてしまいます。
なくなってしまったはずの版木も存在しないはずの書物もあるところにはあるのです。
天璋院篤姫付きの御用人を務めた人物に向井新兵衛という人物がいます。
彼女がこの本を実際に読んだのかどうかはわかりません。
ただ江戸城の中にこの本があったことだけは間違いのないことです。
寛政異学の禁で毀版とされたはずの林子平の海国兵談
この本を向井から借りて森有礼が読破したのは14歳のときのことです。