カテゴリ:King & Prince事
観てから10日も
経ってしまいましたが、感想を。 11月16日(火)に行ってきました。 東京グローブ座。はじめてこの劇場に いきました。 ここは、J事務所の傘下の劇場。 ネタバレあり。 これから、観られる方はご注意を。 グッズというか、売っていたのは パンフレットと神宮寺勇太さんのアクスタ。 入るとこの舞台のフライヤーを1枚だけ いただける。 感想などのアンケート用紙や 記入する台とか、あったのかな⁉️ 私の見落とし?見当たらなかったような・・・。 それも舞台を見に行く醍醐味だよね。 ということもあり、 劇場内では、ロビーですら 撮影禁止という 他の劇場とは違う独特さを感じました。 さて、神宮寺くんもだけれど 相手役の中山美穂さん。 美穂さんと言えば「おかえりモネ」の ハッシュタグにもなっていた 「俺たちの菅波」風に 言うならば、私らの世代では 「俺たちの中山美穂」 「俺たちのみぽりん」である。 歳を重ねて、たおやかな雰囲気が出て来て絶対、素敵だろなと思っていたら、やっぱり素敵なみぽりんなのでした。 お二人は、2作品ともメインキャスト。 パンフレットを読むと演出家の宮田さんがこの作品を提案したらしい。 企画は、事務所で 神宮寺くん有りきでの出発点だったのであろう。 けれど 三島由紀夫さんが見たら、とても 気に入ったのではないかなと想像するくらい戯曲に誠実で正統派で美しい舞台でした。 ピアノの旋律や途中の映像も私の好みで とっても入りやすく良かった。 まず「葵上」では、看護婦役の佐藤みゆきさんが三島由紀夫の世界感に誘う。 現代の令和からすると三島の言葉の美しさが、もう分類は「古典」のような気がして上質感が漂う。(もともと、美しいのですが) 最初は、拒絶をしていた光が 康子と共に、過去の2人を振り返って、どんどん、その時の気持ちに引き戻されていく。 ふたりが作り出す時間空間がとっても素敵だった。 でも「これは過去のこと」と受け止めて観進めていくと、諦観しながらせつなさがこみあげてきて涙汲んだ。美穂さんと神宮寺くんの絡みに引き込まれていました。 神宮寺くんは儚いような雰囲気もあり、清潔感があって、かっこよくって オーラがやはり半端なく 大きい広い舞台での存在感がしっかりあった。 (当たり前、キンプリちゃん、ですもん。と あらためて、確認。) とても丁寧に演じていて、 熱量と抑制のバランスもいいし セリフも耳当たりがよく聞きやすい。 ストレートプレイ、向いてる。 野田地図とかも、いけそう。うん。 「弱法師」では、俊徳が、両家の親と話すときに両親を蔑む気持ちが 理解できる気がして、孤独感を強く感じた。 美穂さんの級子は、柔らかく優しさも包容力もあるものの 俊徳に引きずられない強さと冷たさが繊細な演技からよく伝わってきた。 神宮寺くんの俊徳をさらに絶望と孤独感へ突き落としているようで、ラストは、ゾッとそして、とてもとても哀しい余韻になって、ジワジワと感情が波打ち。 日にち経って まだ、なにか漂っていて今に至るところ。 2つの作品は 役どころ的には違ったキャラクターでも どちらも、男女の関わりが柱で どちらも、寄り添っていくかに見えて 個々に、突き放たれいくところが 感情を揺さぶられ、戯曲の意味合いを 色濃くして魅せてくれていました。 映画の「サマーフィルムにのって」という作品の中で 「映画は、過去と今を繋げる〜私は未来に繋げたい」というようなセリフが、あるけれど。 舞台も同じ。 三島由紀夫は、私が生まれた時には亡くなってしまっていたけど こうやって、神宮寺くん、木村了くん 藤原竜也さんの三人三様の「三人の俊徳」に逢えたことで あえておおげさな言い方をすれば私の 人生に彩りを 与えてくれる存在になった。 竜也さんの舞台を観劇して 東京大空襲をあらためて、調べたり。 他の三島由紀夫の小説を読んだり。 毎年、夏の夕暮れのセミの鳴き声に 俊徳を思い出してみたり。 そもそもこのブログの1番最初の記事が 竜也さんの出演した「近代能楽集」だ。 という、様々な想いが巡って 意味深い、観劇時間になりました。 気が早くも、思ってしまったのだけど これ、来年も再演あるといいなあ。 次は、東京芸術劇場とか。コクーンとか もっと外部色の強い劇場で。 そして演劇関係者、演劇好きな人たちに観てもらってしっかり 神宮寺くんを見つけてもらいたい。 そして、今回が、演劇っていうものを 観ることがはじめての方が また、観たいな、演劇って面白いなって 思えたなら、次に続いていきますように。 東京公演は残り2日。 大阪も含めて、無事に完走できますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.11.28 10:41:48
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