木下恵介特集「二人で歩いた幾春秋」1962
木下恵介監督お得意の年代記でんがなーあ。河野道工著の歌集「道路工夫の歌」がもとにえいがかしたもので、歌が字幕として、挿入されますがなーあ。 道路工夫の夫婦の、子供の成長を生き甲斐にして生きる物語ですがなーあ。夫婦役は佐田啓二に高峰秀子、「喜びも悲しみも幾歳月」で、息がぴったりの夫婦を演じたんでんがなーあ。 そして、挿入歌も木下忠治が作った、歌ったのは、これも同じ若山彰であった。全く、そっくりな映画ですがな~あ。二番煎じといったところですがねぇ夫婦が違いますがな~あ。あちらは、公務員でも、灯台守といえば、土地の人からは敬われていますがなーあ。今回は、人々から蔑まれる職業でんがなーあ。当時の風習ではそうでしたがなーあ。 でも、この夫婦には、生活からにじみでるものがないんですなーあ。そこが、「悲しみも・・」と違うところでして、訴えてくるものが少ないんですなーあ。周囲がそれを出してくれてますがねぇ・・・飲み屋のお上が、とらやのおばちゃん役の三崎千恵子でしてねぇ。それに、菅井きんも、味を出していますがな~あ。 舞台は、甲府のはずれですねぇ・・ 終戦後、復員してふるさとに帰ってきて、道路工夫になったことから、話が始まり、子供が良くできて、京大に進学して、卒業式で・、夫婦が涙ぐむシーンで終わりでんがな~あ。 何で、東大にせんかったんかなーあ、あまり、山梨からは来ませんでねぇ・・「とらや」のさくらが出てますんですが、この役者はん、寅さんと一緒で、他の役はあまりパットしませんねぇ。倍賞千恵子でんがなーあ。京都で息子と交際する女性を演じまんがなーあ。それに、夫の初恋の人が出てきますがな~あ。久我美子でして、いい家の御陵はんですがなーあ。 当時の仕事は、リヤカー引いての仕事、雨の日は濡れて帰ってくるので、飲むのが楽しみだ~あ。それも、二合までだから、慎ましい生活ですがな~あ。子供が大学へ行く仕送りのために、その楽しい酒を半分に減らしたりしてまんがなーあ。まあ、子供が一人だったから、大学へやれたし、期待も高かったんでしょうねぇ・・昔々の、メルヘンを見てるような気持ちになりましたがな~あ。