鬼平を読む「春の淡雪」
文春文庫「鬼平犯科帳(二十一)」に収録されてまんがなーあ。 鬼平は、店で暴れている浪人二人をやっつけた、一人は耳を切られて、逃げていった。それを、扇屋の番頭の茂兵衛が見ていた、「穴」の件で、主人ともども、その事件以来協力してくれるのだ。その茂兵衛は、実は報告にあがろうと思っていたところだという。雪崩の清松と日野の銀太郎の二人を見かけて、跡をつけたのだという。清松は、同心は大島勇五郎を密偵として使っているのだ、大島はひ弱な感じのする、腕の方はさっぱりの同心だが、探索能力は優れている。銀太郎は、血を見るの好きな盗賊なので、鬼平は気になって、見張りをつけるのだーあ。大島は清松のすすめで博亦場に出入り、多額の謝金をしているのだ、その金は香具師の元締めから出ていて、手を貸せと言われていて、それを、渋々承諾するのだ。盗賊池田屋五平の娘を誘拐したのが清松で、千両を身代金として池田屋に取引するのだ。そして押し込み先も解っている、こちらの大島が目をつぶるという条件で、取引が成立したのだ。池田屋は、このお盗めは中止だ、江戸から去る、娘は見殺しにするという、それを聞いた銀太郎が、それはちょっとと口を挟んだ、それで、銀太郎が裏切り者と断定したのだ、池田屋は金を出す気であったが、その前に裏切り者を見つけるために、行為措置を取ったのだ、このとき鬼平の手が回って、一網打尽だ。そして、鬼平は池田屋の下男となり、池田屋共々取引の現場に赴き、清松を捕らえるのだ、その場に居合わせた大島は、脇差しで自害してしまうのだ。銀太郎と清松は池田屋の計画を、鷹ノ巣の新十郎に売っていたのだ、引き込みも買収してしていたのだ、一味が押しいたとき、鬼平たちが待ちかまえていて、御用となったのだ。配下の者に、不心得者が出た寂しさ、むなしさというのが、ひしひしと伝わって来ますがな~あ。季節の春の淡雪にからめた作品でしたな~あ、ちょいと通好みの作品ですかな~あ。