貧富の差
お金持ちの人ってさらっとお金持ち発言するなと思った由紀緒です。みなさん、いかがお過ごしですか。多分、何度か書いているんだけど、大学生のころからなぜかお嬢様だと思われることがよくあって。本当に不思議なんだけど、うちは別に裕福な家ではないです。貧しくもないけど。実家はずっと賃貸だし、車も持っていない。大学は私立に通わせてもらったけど、小学校から高校までは公立の学校だったし。ただ、私は先天的な障害があって医療費がかなりかかったので、その分で家1軒くらいは建ったかなと思うし、食生活も割と豊かだったから、まったくお金に困るようなことはなかった。本当にありがたいことに。父は母子家庭で貧しかったので、奨学金をもらい、バイトをしながら高校と大学の学費を自分で出して、奨学金を返しながら妻子を養っていたと思うと本当にすごいな、と大人になったから実感しました。子どもたちには自分と同じ苦労はさせまいと、本当に働き詰めだったなぁと思います。私たちがバイトをするのを許されたのは大学生になってからだったけど、その時も「これから先、一生働かないといけないのに、今からそんなに働く必要はない」と言われました。今なら本当に父の気持ちがわかる気がします。夫の家は裕福な家で、2人の兄の妻の家も裕福。お葬式の時は女性は和装と洋装の喪服を両方とも着る。(もちろん自前)私たちの結婚式は神前式だったんだけど、その時も女性は私の兄嫁を除いては自前の着物(姪っ子たちも含めて)で参列してくれた。私が持っているきちんとした着物(普段着ではないやつ)は父が成人式の時に買ってくれた振袖だけだけどそれもフルセットで100万は超える、我が家の身の丈には合わないような着物だった。結婚式のときに、姪(16歳)が義姉が成人式のときに着た着物を着ていた。成人式のときはどうしようか、という話のときに「由紀緒ちゃんのもあるしな」とさらっと言われた。私の友達で振袖を購入した人はごくわずかで、みんなレンタルだった。私ももちろんレンタルも検討していたので、持っていなくてもおかしくないんだけど、当たり前のようにそう言われたとき、本当の意味で、「あ、この人たち本当にお金持ちなんだ」と実感しました。着物をレンタルするという発想がそもそもないっていうね。夫は両親に頼りたくないと思っていて、社会人になってから今も本当に自立した生活をしているせいか実家の資産に全く関心がなく、自分の実家が裕福であるという実感がまったくなかったみたいなんだけど(↑こういうところね)ある時「そういえば今は来ないけど、まだばあちゃんが生きてた時は、家にデパートの人が来てた」という発言。は?百貨店の外商さんが家に来るって・・・・まじか。どんだけよ。よくわからないけど、年末とかみんなで集まったときに言葉の端々からどうもまた私はお嬢様だと思われている節があり(笑)否定する機会もなければ、どうやって否定するのかもわからないけど、いつも複雑な気分になります。だいぶ前に、お茶の先生に誘われるままお茶会に出席し、その時に着物が着られたらいいなと着付け教室に通い、お花生けさせてもらいたいな、と生け花を習い・・・・母に「あんた、旅館の女将にでもなるつもり!?」と言われたことがあったけど・・・(このネタも昔書いたな)えーっと義母も義姉も普通に着物が着られてお花も生けられます。実家の玄関にはでっかい切り株の衝立みたいなのがあって、その前にきれいにお花が生けてあります。あ、これか。いまか。まさかの展開ね。常々、今までの経験で無駄なことなんてないなと思ってきたけど、こんなところで伏線を回収するとは・・・人生何が起こるかわかりません。ほんとに。