食物アレルギー
アレルギーの両親を持つ子供の離乳食についてはいろいろと問題の多いところです。実は我が家でも問題になりました。結局、アレルギーに関する多くの書籍を持つ西原克成先生の意見と、離乳食を早く始めていたアメリカの「生後6ヶ月まではミルク以外の食品を推奨しない」との指針転換を参考にしました。我が子もそろそろ1歳の誕生日を迎えますが、厚生労働省の指針から比べるとかなりのスローペースです。今回その考えを後押しするデータが出ましたので掲載します。〔独ミュンヘン〕小児の場合,特定の抗原に対する特異的IgE抗体価が非常に低くても,アレルギーに関して安全とは言い切れない。また逆に,年長の小児で特定の抗原に対する抗体価が非常に高くても,臨床的反応が認められないケースも珍しくない。国立相模原病院アレルギー科の海老澤元宏部長は「卵白と小麦に対するアレルギーの臨床的発現率は,抗体価ではなく小児の年齢と強く相関しており,1 歳未満の乳児は 1 歳以上の児と比べてはるかに高かった。したがって,特定の食物に対するアレルギー反応発現リスクを評価する際には,患児の年齢を考慮すべきである」と世界アレルギー会議(WAC)のポスターセッションで報告した。結果論として、現在のところ我が子にアレルギーの徴候は見られません。アレルギーの両親を持つ子供の、アレルギー発症率は高くなるようです。厚生労働省の指針は、「関連産業への影響によって転換しにくいのだ。」との声も聞かれます。色々と勘案の上、慎重に進めたいところです。