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• よその子とくらべてしまう

  ちょっと久しぶりです。けっこう忙しかったかな。おかちはあんまり器用ではないので、いろんな種類のことを同時にこなすのはとても大変。そうすると気持ちに余裕がなくなります。ここ連日、ちょっとそんな感じで、今日、小休止となりました。今日は親オヤ塾でした。「よその子とくらべてしまう」がテーマ。ちょうど幼稚園にこの春入園した子のお母さんが3人いたので、けっこう切実なようでした。公園仲間で比べてしまうこともあるけど、やっぱりはじめての集団生活って、いろんな意味で比べざるを得ないですよね。その中でも特に、「親から離れられるか」「子ども集団になじめるか」は重要な問題で、これがうまくいかないと「何でうちの子ばっかり」「何がいけなかったのか」「このままこういう人生を送るのか」と限りなく悲観的になりやすいようです。くらべないっていうことはほとんどできないと思います。自分の子だけではなくて、他の子も見るから、客観的に見えてくるわが子の個性だってあります。それでもやっぱり、親も子も苦しくなるような比較はさけたい。みんなで話しながら、ひとつおかちから提案したのは、”クラスに40人いて、テストをしたら1番から40番まで順位がつく。その時、必ず40番はいるわけで、我が子が40番である可能性は、どの人にも40分の1はあるということ。性格的なもので、自分が苦手なタイプってある。押しが強いのが苦手だったり、引っ込み思案で物静かなのが苦手だったり・・・。でも、我が子が自分の苦手なタイプの特徴を持っている場合だってある。　不登校になる可能性も、非行に走る可能性も、途中で死んじゃう可能性だって誰にもある。高望みはしないけど、せめて人並みに・・・なんて簡単に言うけど、それってすごいことだということ。それを心でしっかり認めることで解放される、比較地獄もあるんです。

  2004年09月14日

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• 死んだら生き返らない

  楽天のエルクさんに教えてもらった、ＮＨＫスペシャル。1日目は飲みに行っていて見られなかったので、昨日はしっかり見ました。（エルクさんも日記に書いていましたが）おかちも「死んだ人は生き返る」と言った子が多かったのが、ショックでした。6年生のクラス、33人のうち28人が、何らかの形で、何らかの条件の下に、よみがえってくる、という気持ちでいたようです。様々な事件が起こって、「命の教育」「死の教育」は、先生方だけではなくて、親の間でも切実な問題になってきた感じがします。でも、その時に、どうしても道徳的な意味での「命の大切さ」「精一杯生きることの意味」「他人の命を大切にする」というようなことが、メインになっていく事に違和感を感じていました。ＣＡＰの子どもワークショップをやると、いじめの劇のとちゅうで、「いじめっ子の○○ちゃんには、ご飯を食べる権利、ある？」と問いかけた時に、「ない！」ときっぱり言う子が必ず数人、多いと数十人います。おしっこをする権利もない！「でも、ご飯食べなかったら、○○さん、死んじゃうよ。」と言っても、「だって、あんないじめをしたんだから、死んでもしょうがない。」と言い張ります。人をいじめてはいけない、お友達を大切にしなくちゃいけない。それが充分わかっていて、それをおかした命は、消されても仕方がない、と。子ども達には、権利よりも「責任や義務」を先に教えないと、自分勝手になる、と心配する先生たちも、この事実には考え込みます。「責任や義務」を教え込まれた子ども達が、平気で他人の生きる権利＝基本的人権を奪おうと言うのです。「命」とか「死」について、もっと物理的な捉え方をすることが、大きく欠けているように感じるのです。一生懸命生きようが、いい加減に生きようが、どの命も同じに重い。約束を破ったから、自分にいやな思いをさせたからといって、相手が生きられないようなことをするのは、文句を言ったり、けんかをするのとは全く次元の違うこと。「死ぬ」ということは、心臓が止まるということ。肉体が壊れると言う事。2度としゃべることも、笑う事もできないと言う事。義家先生たちも言っていたように、おとなが身近な死を慟哭したり、苦しむことを正直に見せていくことも大切でしょう。同時に、もっと淡々と、「生き物の死」として、見つめなおす事も必要かもしれない、と思いました。

  2004年09月06日

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• 子どもの性格を変えるできごと。

  この前書いた（子どもの性格を変える？）　の補足。親が意図を持って子どもに向き合う事と別に、偶然のできごと・思いがけない人との出会い・・・というようなものをきっかけにして、その子のありようが大きく変わることもあります。おかちの友人で、大学院で臨床心理士の資格を取り、院生の時から障がい児の療育施設でバイトをしていたんだけど、卒業して自分で療育機関をつくり、ちゃんとそれで食べていっている女性がいます。100人近い学生ボランティアをじょうずにコーディネートして、仕事の傍ら知的障がいの青年達のお料理教室もボランティアでやっています。アメリカが大好きで、毎年冬休みは丸々お休みにして半月アメリカに行く、これがやめられないから、今の仕事形態がベストだ、と笑っていました。その彼女、Ｍさんは小学生の頃、ものすごーく内向的で、暗くて、幼稚園の頃からずーっといじめられていたそうです。小学校高学年の頃にはいじめはかなりひどくなり、日常的なものになっていて、死にたいと何度も考えたし、学校に行くのがやっとだったそう。でも、親には一切言わなかったし、親に知られないためだけに学校に行っていたようなもので、その一方で「親なんて何にも知らないで、のんきなものだ。」という気持ちもあったと言います。そのＭさんが中学に入るときに、一家が引越しをすることになりました。　元々転勤族でもあって、なかなか新しい土地になじめない生活をしていたから、人の気も知らないでまた・・・という気持ちと、つらい学校生活から抜け出せるという安心感とが、入り混じっていたそうです。引越しも済ませて、明日は新しい中学に行く、という夜に、ＭさんのおかあさんがＭさんに言いました。「あんた、今度の中学に行っても、あんなみじめな思いをしていくつもりなの？　自分を変えるなら、今がチャンスだよ！」と。何にも知らないと思って、怒りすら感じていた母親が、きっぱり言ったその事。自分でもその通りだと思ったから、すとんと胸に落ち、お母さんは全部知っていて、黙って見守っていたんだ。よし、私は明日から変わるぞ！と決意したのだそうです。そして、Ｍさんは大変身を遂げて、今の生き生きとしたＭさんにつながっていきます。引っ込み思案な子が、何かの発表の成功で自信をつけて積極的になるとか、身の回りのことにだらしなかった子が、好きな人ができて大変身とか、いっつも人とつるんでいないと行動できなかったのが、親友とけんかしたのをきっかけにひとりで行動できるようになった・・・とか。おかちは、子どもの頃から声がちいさかったんです。　恥ずかしがりで、ぼそぼそしゃべるので、もっとハキハキとか、積極的に・・・と、通信簿の度に書かれ、言われていました。親にもしょっちゅういわれていたような気がするのですが、あんまり積極的に何とかしなくちゃ、とは思っていませんでした。そのままおとなになってしまい、大学卒業の年に心理の仕事がしたくて受験した公務員試験、心理職。1次が受かって、たぶんこれで大丈夫だろうと言われていたのに、２次で数少ない不合格者の一人になってしまいました。不合格の最大の理由は、声が小さくてちゃんと聞こえない、ということのようでした。とってもショックでした。自分の声はそんなに小さいのか・・・と。　おかちはそれから、大きめの声ではっきり話すように努力しました。もう公務員にはならなかったですけど。親や先生が仕組める事もあるけど、思いもかけないたまたま起こった出来事で、大きく変身・成長する事もあります。それはあくまでも、たまたまおこることであって、仕組めない場合も多いけれど、起こったその時にＭさんのおかあさんのように、さりげなく、でもきっぱりと背中をちょっと押してあげる事、それがとっても大きな力になるかもしれません。少なくとも、「ほらごらん。だからいつも言ってたでしょ。」みたいに言わないように、気をつけたいですね。

  2004年09月03日

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• 非常食の夕飯

  防災の日。我が家恒例の、ろうそくの火での非常食夕飯でした。防災セットで、２つのリュックに入れてあるものを、１年に１回点検して、缶詰やミネラルウォーターは新しいのに入れ替えます。今夜のメニューは、　　　パンの缶詰　　　焼き鳥缶詰　　　ウインナーの缶詰　　　いわしの缶詰　　　みかん缶　　　ミネラルウォーター　　　　　　　です。前は乾パンや、水戻しもちなども入れたんだけど、食べてみると食欲がわかない。毎年、食べながら非常事態で少しでもおいしく食べられるもの・・・を吟味して、それを買い足します。息子「よそのうちでもこんなことやってるのかなあ。」娘「やってるわけないじゃん。うちだけだよ。　　友達に聞いたら、だーれもやってなかったもん。」おかち「そういいつつ、きっとあんた達が親になると、何だか懐かしくてやったりするんじゃないの？」息子・娘「たぶんね・・・。」今年はそんな会話をしました。おかちはけっこう小さい時から時々見る夢があります。戦争や、地震や、津波・・・と状況は違うんだけれど、家族で逃げていて、親が逃げ遅れて、「先に行け。」と言う夢です。悲しくて悲しくて、でも自分も助かりたくて、辛くて辛くて目が覚めます。阪神大震災で、瓦礫の下で生きているのに、火の手が回って助ける事のできなかった人たち。　下敷きになっていた人はもちろん、見殺しにするしかなかった家族の気持ちを思うと、どうかそういう決断を迫られる事がおかちにも家族にも起こりません様に・・・と心から願いたい気持ちです。我が家の「防災の日」イベントは、あの阪神大震災の年から始まりました。　初めての年、ろうそくの火にお誕生会気分ではしゃぐ子達を前に、瓦礫の下で焼かれて死んでいった人たちの話をして、おかちははからずも泣いてしまいました。それから、このイベントは、何とかかんとか言いながらも、みんな真面目に災害を考える日にもなっているようです。

  2004年09月01日

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• 子どもの性格を変える？

  親オヤ塾で、「子どもの性格は変えられるか」というテーマで、ディスカッションした。自分の子どもの性格、親から見てこうだなと思うことと、こうであってほしいという理想を、項目チェックしてもらう。そして、いろんな特性の中から、特にこれは何とかしたい、変えさせたい、と思うことを、ひとつ選んでもらった。だいたい中・高生のいるおかあさんだったが、「だらしないのをなんとかしたい」「やる気がないのを何とかしたい」「ぎりぎりにならないとやらないのを何とかしたい」「自分のことをちゃんと表現しないのを何とかしたい」などなど、いろいろ出てきた。まずこれを、「性格」という大きな、抽象的なもので考えないで、具体的な言動で思い浮かべる。「だらしない」って感じるのは、どんな言動か。「ブラジャーをつける時に、ねじれていても平気。指摘しても、めんどくさいからいいと言って、なおさない。」というのには、みんなで笑ってしまった。具体的な言動をひとつ思い浮かべたら、その言動がこうなってほしい、ということも具体的にあげてみる。例えば、「ブラジャーをねじれずにつける」例えば、「先生に聞かないとわからない事は、自分から聞く。」とか。そして、望ましくない時に文句を言うのではなく、こうであってほしいと思う言動を、実際本人がする時を待って、きっちりとそれをことばにして認めることが大事。そういったら、ブラジャーのママが、「でもね、ほめるとすぐに調子づくのよ。」と言う。「ほめる必要ないんだよ。　　『まあ、ブラジャーがねじれてなくて、すばらしい。』　なんていうのは不自然だよね。　『そういう状態だと、お母さんは安心するよ』とか、　『そういうふうにしてほしいっていつも思ってるんだ』　って、本当の気持ちを口にすればいいんだよ。」思えば私達親って、子どもの困った言動はすぐ目につく。それを指摘するのに、きつく言ってみたり、優しく諭してみたり、論理的に説明したり・・・。あの手この手は尽くしても、ちゃんとやっている時にそれをみつけて、「それ、それ」と言ってあげる事は、けっこうしていない。というか、それはしようと思わないと、本当に見えない、気づかないものなんだよね。逆に、これをやりつけると、おだてるのではなくて、きちんと認めることがたくさん見えてくる。皆さんも、ちょっとやってみたらどうでしょう。子どもに望むことを、具体的な言動として思い浮かべて、子どもがそれをする時をじーっと待つのです。その時が来たら、おだてないで、オーバーにしないで、シンプルに「それいいね。」「そういうのが好きだな」と言ってみるんです。叱っても叱っても変わらない時は、ぜひやってみてください。でも、その時みんなで話しながら、中・高生になって、子どもが燃えられるものがない・・・ということは、親にとってとても心配な事なんだなあ、と思いました。　うちは、娘は入った部活が自分にあって楽しく燃焼しているし、息子は走ることに燃えて、部活以外に週３日も走りに行っている。でも、同じように部活に入っても、そこに適応できなくて、すぐやめてしまった子もいる。学校から帰ってきて、何となくだらだらしていて、何がしたいでもなく、何にも受身で・・・という姿を目の前で毎日見ていたら、おかちも口うるさくならない自信はないなあ。自分を打ち込めるもの、精一杯やりたいものがあるというのは、本人にとっても、親にとっても幸せなことなんだなあ。でも、いつもいつも燃焼できるわけではない。子どもだって、打ち込むものを見つけられないこともあるし、ちょっと疲れてボーっとしている時だってあると思う。それを見守るのって、むずかしいけど、だいじだよね。

  2004年08月31日

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• 吹奏楽、東海大会で金賞！

  もう、ビックリです。東海5県で15校出場した中で、６校が金賞をもらいました。どんなにだめでも銅賞はもらえるのですが、娘の学校の現状からいけば、銀賞をもらえたらとってもうれしい・・・という感じだったのに。今日は、ラッキーな事に、雨で地区の運動会が延期になったので、高校の部は最初から聞けました。京都の友人と落ち合って、デートがてら一緒に聞きました。聞きながら二人で採点してみたんだけど、かなり予想と外れました。友人は中学の時から今まで、ずーっと合唱をやっている人で、音楽には詳しくて、娘の高校もなかなかいいよと言ってくれましたが、おかちは何回か聞いたので何だかよくわからなくなってしまいました。でも、とにかくそれぞれの学校が精一杯の結果を発表し、その中で金賞をもらえるって言うのは、本当に素敵なことです。みんなものすごくうれしそうで、その苦労を共に分かち合ったものの喜びは、とってもうらやましいものでした。さっき娘から電話があり、今日泊まるホテルのレストランでみんなで乾杯し、あれこれ話して、さっき部屋に入って、一人になったそうです。「なんか、運を使い果たしたっていう感じで、これからがこわいよ。」とか言っていましたが、出場しなくても、楽器運んだり、荷物番したりして、いっしょうけんめい応援できたあなた達の力でもあるよ、と言ってあげた。素敵な経験を、一緒に味あわせてもらって、行ってほんとによかった。

  2004年08月29日

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• おかちのバンドデビュー

  今日は、おかちのバンド「ポトフ」のデビューの日でした。なーんて、ちょっと大げさだけど、おかちは親業を一緒に受けた仲間５人で、「ポトフ」っていう合奏グループをつくっているんです。元々は、親業を受けた仲間で、気の合う人が時々集まっておしゃべりしていたのですが、そのうち一人がフルートを習い始めたといって、披露してくれたんです。そうしたら、一人はバーで生ピアノ演奏のアルバイトをしていたという経験者、もう一人はギターを習っていて、別の一人はエレクトーン、そしておかちは最近習っていたリコーダーをやめたばっかり。そんなこんなで、知ってる曲だったら何となくみんなで合わせることができて、とっても楽しいのです。それから、みんなで合わせたい曲を誰かがコピーしてきては演奏したりして、もうすこしうまくなったら老人ホームとか、病院とかでちょっと演奏させてほしいね、とグループ名、「ポトフ」まで決めたのです。そこへ、ピアノ伴奏経験者のＯさんが知り合いから、演奏を頼まれ、「ちょっと楽しみで合奏している仲間がいるんだけど、みんなで行ってもいいですか？」と聞いてくれ、デビューとなったわけです。そのお知り合いは老人のためにデイケアハウスを始めることになり、その開所式の乾杯のあとにＢＧＭとして３０分ほどお願いしたいということでした。初めこそ、「私達でいいの？」と言っていたものの、俄然みんな勢いがついて、夏休みもほぼ毎週練習しました。今までただ楽しんでやってきた曲の中から、厳選し、３０分くらいにまとめました。曲目は、１．パッヘルベル・カノン　　　　２．ＡＢＣのうた　　　　３．ＬＯＶＥ（ビートルズ）　　　　４．エーデルワイス　　　　５．何も聞かないで　　　　６．瑠璃色の地球　　　　７．ラ・ラ・ルー　　　　８．星に願いを　　　　９．見上げてごらん　夜の星を　　　　10．ハナミズキ　　　　11．イエスタデイ　　　　12．夏の思い出です。みんな練習のかいあって、ずいぶんまとまってきたのに、先週リハーサルに行った時に、近所の人からうるさいという苦情があったことをきっかけに、主催者がそれまでとてもいいと言っていたのに、急に「小さく、もっと小さく。　二人ぐらいずつにして、他の人はこっちで食べていてもらっていい。」などと言いはじめ、みんな張り切っていた気持ちがしぼんでしまいました。でも、そこは親業チーム。いろいろみんなで話して、どうやらこの件は、こちらの問題と言うよりもあちらの状況として、今、苦情を言われるということにとても動揺してしまったのだろう。可能な限り音を控えるにしても、ある程度以上は無理だし、きっと当日は人がいっぱい入るから誰もいない部屋のように響かないだろうから、あんまり落ち込まないで様子を見て可能な限り、今までどおりみんなでやろう、となりました。そしてこの件を、みんなで「青菜に塩事件」と呼んで、笑って飛ばすことにしました。そして、今日。おかちたちの予想が的中。１００人以上集まった人が、わいわいと歓談する中、今までどおり目いっぱい演奏してもまだ小さいぐらいでした。すっかりみんな安心して、気が大きくなり、リラックスして楽しんで演奏できたし、主催者の要望で３０分を過ぎても、演奏を続けました。みんな本当にＢＧＭとして、程よく聞き流してくれている、という感じだったのですが、帰りに６＾７人の人が、「とっても素敵な演奏でした。」「皆さんの仲のいい雰囲気が、演奏にも現れていてここちよかった。」とか言ってくれました。夏休み前はおかちもとても忙しかったので、練習時間をとるのはけっこう大変でした。でも、合奏っていいですね。そして、聞いて「いいよ」と言ってくれる人がいるのは、とってもうれしいです。次はどこに行こうか・・・と、どこまでも前向きなおばさん軍団です。

  2004年08月28日

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• 地域行事に出たくない子ども達

  今度の日曜日は地区の運動会。今年高校生になった娘は、晴れて出場種目がなくなったけれど、中学生の息子は年代別に渡していくリレーに出なくてはならないし、係りのお仕事もあります。息子は小学校高学年ぐらいから、いやだいやだとブーブー言っています。小学生の頃は、それでもその後の打ち上げのお料理で喜んでいたけれど、もうそれも楽しくはないようです。今年は家で何か食べてる、と宣言しています。おかちも子どもの頃、こういうのが好きな子ではありませんでした。地域行事は今よりもっと盛んだったから、「いや」などと言う選択肢はなく、くらーい気持ちで走ったり、子供会のキャンプしたり、クリスマス会していたような気がします。本当に今じゃ考えられない、くらーいオタクの子だったのです。うちは転勤族だったし、父親がそういう地域行事にちっとも協力的じゃあなかったので、母親がひとりで愛想をふりまいていました。それはまあ、気の毒だったんだけど、自分の愛想のために平気で子どもを差し出すのには腹が立ったものです。今でも忘れられないのは、母の友達の娘に、おかちよりも１年下のすごーくわがままな子がいて、その子が地区運動会の当日になって、どうしてもリレーに出たくないと言った時のこと。その子のお母さんもすごく自己中な人で、そのお母さんに頼まれて、おかちの母親は「いいわよ。うちの子が走るから。」と言い放ったのです。すごく腹が立ったことは覚えているけど、結局走ったのだから、今思えばやっぱり昔の親子関係というのは、今よりずっと親の権力が強かったのでしょうね。もろもろがいやでいやで、今、息子が言っているように、自分は絶対こんな町内会だの子ども会だのがないところに住むんだ！！と思ったものです。でも今は、子ども会は親主導になっているところが必要悪かなあと思うけれど、町内会については、やっぱりそういう形でお互いを知ったり、何かを一緒にするということは必要な事だし、生活の潤いだと思うようになりました。もちろん、町内会にも必要悪的な部分はたくさんあります。神社のお札を全員に買わせたり、赤十字の割り当ての徴収係になってしまっていたり、ゴミ処理場や障がい者施設建設反対の母体になっていたり・・・。だから、子どもがうっとおしく思う気持ちはよくわかりつつ、やっぱり少しずつ触れていてほしいな、と思うおかちです。今度の運動会の打ち上げはおすし屋さんです。おかちは前に書いたとおりで、終わったらすぐコンクールに行ってしまうので、いるのは夫と息子だけ。大の寿司好きの息子は、行かないと断言していたのに、「おすし屋さんだけどいいんだよね。」と言ったら、どうやら考えている様子。まだ、食い物でつられるらしい・・・。

  2004年08月24日

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• 「うっかり」と「わざと」

  今日のセカンドステップ。「うっかり」と「わざと」を区別する、ということが狙いのセッションだった。これはけっこう重要で、奥の深いテーマだ。中学生・高校生になったおかちの子ども達だって、またおかち自身だって、「うっかり」なのか「わざと」なのかで人とわだかまったり、かんぐったりする事はある。うっかりでもわざとでも、相手に不快な思いをさせたなら、あやまらなくてはならない。でも、不快な思いをさせられたとき、それがうっかりなのか、わざとなのかで、許し方がちがう。だけど、わざとじゃなかったら何でも許せるかというと、不快な思いをさせられたことには変わりなく、なかなか許せない事もある。みんなで「クマのプーさん」のビデオを見た。元気のないイーヨーを、プーさんやティガーたちが励ます場面。それがみんなひとりよがりなので、蜂蜜を口に突っ込んだり、りんごを食べさせようと木の下でりんごの山の下敷きにしたり、風船をからだにつけて、空を飛ばせようとしたり・・・。子ども達は、その仕打ちに反応して、むかついてしまう。そりゃあ、いっくらわざとじゃなくても、これはひどいよな、とおかちでも思う。でも、じゃあ、プーさんたちはなぜこんなことをしたのか、何をしたかったのか、を考える事。それが、「いやなことした」イコール「むかつく」、の論理から私達を解放してくれる。この視点、この余裕を、やっぱり子ども達にも伝えていきたいなあ、と思った。

  2004年08月22日

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• コンクールに行けそうだ！／グループワーク

  やったー！娘の吹奏楽、東海大会を見に行ける事になりました。当日、午前中は中学生で、高校の部は午後から。娘の学校は3時過ぎからなので、地区の体育祭のおかちの出る種目が終わったらすっ飛んでいけば間に合います。夫もそれなら片付けとかは俺が全部やっとくから行ってきてもいいよ、と言っています。よーし、障害物リレーが終わったら、そのまま駅まで走っていくぞーーー！（爆）明日は、隣町の児童養護施設にお手伝いに行く日。以前そこの施設でＣＡＰをやったご縁で親しくなった、臨床心理士のＯさんに子ども達へのワークショップのお手伝いを頼まれて、月に1～２回、日曜日に行っています。やっているのは、「セカンドステップ」というプログラムで、おかちは楽天のエルクさんのホームページで知ってから、とても興味があったので、喜んでやらせてもらいました。でも、２ヶ月に１回くらいのものかと思っていたので、１ヶ月に２回日曜日に入ると、正直ちょっときつい。内容は暴力的ではない人間関係や問題解決のモデルを示し、サポートするプログラムで、「切れない子を育てる」なんていう、形容詞もよくつけられる。虐待的な環境で生きてきた子の多い児童養護施設で、このプログラムを実施することは、難しくもあり、でもとても大きな意味を持つことだと思う。ＣＡＰでは、おかちたちは交代でファシリテーターになって進行していくが、このセカンドステップでは，おかちはもう一人のサブのＫさんと一緒に、完全にサブの立場で参加している。そうなってみると、今までわからなかった「グループを動かす」ポイントというのが、改めて見えてくる。まず、グループの場合、何をするのかという説明や支持が的確だということがとても大切だということ。これがあいまいだったり、タイミングがずれていたりすると、収拾がつかなくなることがある。あいまいな指示を何回か出すと、集中力がきれる。それから、ワークショップの場合、自由に発言してもらう場面と、方向性を持って引っ張っていく場面が、自分の中ではっきりしていないと、うまくいかない。そのためにも、今やっていることだけではなくて、全体の流れの中での「今」が見えている必要がある。グループワークってすごく力が要るけど、おもしろくておかちは好きです。その時間を、どう魅力ある心地よい時間にするかで、グループそのものが全然違ってくる感じがします。何かを講義したり、個別で相談したりすることよりも、進行役の価値観がもろに出ます。こわいけど、おもしろい、グループワーク。

  2004年08月21日

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• 今、目の前の子どもにできること。

  ＣＡＰのメンバー3人で、児童相談所にスーパーバイズのお願いに行った。子どもワークショップの後、個別の相談タイムであるトークタイムで、しんこくな相談が増えてきているので、それについて他機関につなぐ必要性について児童相談所に相談をさせてほしい、というお願いだ。専門監というポストの人と話をしたが、彼がとうとうと語ったのは、児童相談所がどれほどオーバーワーク状態か、ということだった。こんなでは機能しないから、今後は各市町村の児童福祉課が窓口となり、児童相談所はその指導・サポートの役割を取っていかなくてはならない・・・と。虐待した子どもを返してもらえなくて、児童相談所の机にこぶしで穴を開けた父親の話、それをわかってもらうためにそのまま残してあるという机。家庭訪問した職員が、こんな目にあった、あんな目にあった・・・という話。言っていることはよくわかるけれど、そんなことは知っている。その上で、今できることをしていく、むしろ児童相談所の負担が減るためにも、私達のような民間組織のサポートに回っていってくれたら・・・と思うのだが、話がかみ合わなかった。とにかく、今、目の前のこの子達について迷った時に、電話をしてもいいか、と何度も話を戻して、やっと「ああ、そういうことならいつでも電話してください。」と言ってもらった。オーバーワークと、その仕事の重さは殺人的なのはわかっている。今後の方向性を模索しているのもとても大切なことだ。でも、でも、今、訴えている子どもの話を誰がどう聞くのか。そのことを一緒に真剣に考えよう、という姿勢は感じられなかった。虐待の通告について、通告した先の対応が信頼できない・・・とためらうおかちに、ある人が言った。「信頼できないから・・・と仕事を送らなければ、いつまでたってもそのままだ。私達は、仕事を送る事で専門家を育てなくちゃならない。」と。レイプされた女性がそのことを話したとき、最初にそれを受けた人の言葉がどれだけ重要か、親の虐待について耐えに耐えて、耐え切れずに話した子どもは、最初の対応次第で2度と誰にも話さずにあきらめていくこともある・・・。それを思いつつ、でも専門家に育ってほしい。

  2004年08月19日

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• 親の老いを感じる

  １５日に夫の実家から帰り、昨日はおかちの実家の両親とおかちの姉一家がうちに泊まり、今日みんな帰りました。夫の実家では、７月末に義父が倒れて救急車で運ばれて４日間入院したということを初めて聞き、びっくり。義父は心筋梗塞になって心臓のバイパス手術をしているのですが、今回は低血糖で倒れたそうです。義母はその原因が、タバコのせいだと言って、「ダメだと言われているのにやめられなくて、おちおち夜も眠れない。何でこんな目に遭わなきゃならないのか・・・。」と、おかちに訴えるようにまくしたてます。義父は何も言わず、その話に触れませんが、おかちたちがいる間にも、ちょっとしたすきにタバコを吸っているようで、においがします。夫は「悪いってわかっていてやってるんだから、どうしようもないだろう。」と言うのだけれど、おかちにはほとんど中毒状態のように思え、義父が少しでもやめたいと思っているなら、心がけじゃ無理。ちゃんと禁煙治療を受けたほうがいいんじゃないだろうか、と思うのですが・・・。よく肉親が弱っていくのを見ると、悲しいよりいらだつ、と言いますが、夫もそういう気持ちなのか、ちゃんとその事について話そうとしません。決していい関係だとは言えないおかちと義父母がうまくやっていくためには、一日も長く二人が健康でいてほしい、と切実に思っているのですが。一方、２匹の犬をあずけていった、おかちの実家でも、犬の散歩の時に母が転んでしまいました。たいしたことはなかったけれど、姉に「もう年なんだから、無理だよ．」と釘を差されてしまいました。どちらの親ももう７０代にはいったのはわかっていても、元気にしているので何となく甘えていたのですが、もう本当に年をとってきたんだな、もう甘えられないな、と遅ればせながら実感した夏休みでした。

  2004年08月17日

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• 言葉で子どもを突き飛ばす

  明日から、家族で夫の実家、福井県に行く。ここ何年も、お正月には夫の両親と、夫の弟一家が我が家に集合する、というのが恒例になっていたので、こちらが出かけていくのは久しぶりだ。明日はおかちの実家に１泊して、２匹の犬を預けて、あさってから２泊３日で夫の実家。一番込む時だから、ゆっくりできるのは中１日だけだろう。この日程を取るだけでも、子ども達とみんなの予定調整はものすごく大変だった。もう、みんなで泊まれる日も後何回あるか・・・、と実感。帰省に備えて、お土産を買いに近くのショッピングセンターに出かけた。同じように、出かけるための買い物に来ている風の人、こちらに帰省してきていて買い物に来ている風の人がたくさんいて、小さな子ども連れのおかあさんも大勢いた。そして、あっちでもこっちでも、子どもがきつく叱られている。「今どきの母親は・・・」というのは、おかちはとてもきらいだし、そう言われるたいがいのことは、「昔だってそうだった」「昔は違う形だった」っていう事が多いと思っている。でも、この頃のお母さんたちには、突然で、吐き捨てるような叱り方をする人が増えているように思う。子どもがすることを叱っているうちにボルテージが上がる、という感じではなく、回りにいる人が驚くくらいいきなりしかるというよりは罵倒言葉を浴びせる。「ったくーー」「るせーんだよ」「いーかげんにしろ！」そばにいる私達は、そのあまりの取りつくしまのなさにどぎまぎしてしまうが、当の子どもはけっこう慣れっこになっていて平気でまた同じことを繰り返している事も多い。若いお母さんたちの世代が、元々言葉がきついというせいもある。　周りからは突然に見えても、お母さんにしてみれば黙ってがまんしてきて、とうとう切れたということでもあるだろう。でも、小さい子に対するあの、激しく怒るということとはまた違う、何か切り捨てるような、突き飛ばすような怒り方を聞くと、私は心が縮み上がってしまう。これに慣れっこになっていく子どもは、どれだけバリアをはるのだろうか、と思うと辛くなる。こういうおかあさんに、その場でできる援助ってあるんだろうか。というわけで、１６日まではたぶんお休みです。また、「たまの嫁」の報告をしまーす。

  2004年08月11日

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• 娘の吹奏楽コンクール、金賞

  今日、高校生の娘たちの吹奏楽部が県大会で金賞をもらって、次の東海大会に出場する事になりました。今日は、夫と二人で聞きにいって、26校全部聞いたんだけど、金賞４校の中に入るとは全く思ってなかったので、驚き、喜び。当の本人達や先生も「ヤッター」というよりは、「えっ、うえーーーっ？」という感じだったそうです。先週の東部大会は、初めからクリアするつもりでいたようですが、それでも４位入賞で県大会に出ているので、東部で４位が、中部・西部も合わせた中から、４位までに入るのは驚き。　本当に嬉しい誤算です。といっても、娘は今まで全く吹いたことのないクラリネットを始めたばかりの１年生。今回のコンクールには出場できませんでした。夏休み中、毎日お弁当を持って練習にいっても、コンクールに出ない人はひたすら別室で基礎練習。先生に見てもらうこともできずに、コンクール本番は、楽器運びと荷物番。１年生でも、出場できる子が、「私うまく吹けるかふあーーん。誰かにかわってほしい。」なんて言うのにいちいちささくれながら、本番直前で出場メンバーからはずされてしまった友だちをなぐさめながら・・・。出ない子たちにもいろんなドラマがあったようです。次の大会に出場するということは、このほったらかし期間がさらに延びるということで、必ずしも喜んでいないかも・・・と思っていたら、本当に心から喜んで帰ってきて、おかちも何だかうれしかったです。おかちたちは成績発表まで待たずに帰ってきて、娘からのメールで娘の高校と後３校が金賞で、東海大会に出場する、と知りました。それで、夫をたきつけてかけをしました。娘の高校以外の３校をあてよう。１校につき１０００円ね！音楽なんてからっきしわからない夫相手なら、よっしゃー、３，０００円ゲットだー、と喜んでいたら、結局３校のうちおかちが１校あて、夫が１校あて、残りの１校はどっちもあてられず、引き分け。　がっくりしているおかちを、息子が「普通、いい大人がこんなことでかけするかよ。」とあきれがお。東海大会は８月の末、１泊で行くそうです。これで夏休みは終わってしまうけど、いい思い出になるでしょう。来年は、もっと耳を肥やして、かけをがんばろっと。

  2004年08月07日

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• 友だちからお金を借りる？　　その２．

  心に気合を入れて、２階に上がっていく。おかち：「あのね、悪いけど、今受話器をおろそうとしてお金を借りてるっていうのが聞こえちゃったんだけど、借りてるの？」息子：（観念した顔で）「うん。」おかち：「いくら？」息子：「７００円」おかち：「何に必要だったの？」息子：「帰りにマンガを買った。」おかち：「どうして解答を借りたって言ってたの？」息子：「解答もほんとに借りたんだよ。」おかち：「わかった。でも、子供同士でお金の貸し借りはどうしてもしょうがない時以外しないでほしいの。まんがはどうしてもその日に買わなくちゃならないものじゃないよね。」息子：「うん・・・。」おかち：「今までにも借りたり、貸したりしたことあるの？」息子：「借りた事はないけど、貸した事はある。　前に３００円貸して、それを返してもらうときに１０００円しかないって言うから、その７００円を返すんだよ。」それから、今のＮ君の状況を考えたら、特にお金の貸し借りは絶対よくないし、その事におとうさんやおかあさんもものすごく心配して、警戒して、出入りする友達や電話をかける友達をみんな敵みたいに思っていても不思議はないよ。そういう中で、返さないまま何日もたっちゃったら、取られたといわれても言い訳できないよ。とにかく、今日遊べなくても、お金だけ返せないかもう一度聞いてごらん。親に怒られて、返しなさいと言われているからって言えばいいから。というようなことを話した。おかちも落ち着いて話をしたし、息子も落ち着いて素直に話をした。もう一度電話をすると，近くの駅で待ち合わせて会えるというので、おかちも一緒に行って一緒に返した。Ｎ君とほんとは話をしたかった。お互いお金の貸し借りはやめようね、ということ。　おうちの人がすごく心配しているんじゃないか、うまく説明ができているか、お金のことでまだ解決していないことはないのか・・・。　困ったことがあって、親にも先生にもいえないことがあったら、力になるよ・・・ってことも、ほんとは言いたかった。でも、Ｎ君はおかちの顔を見るとそそくさと帰ってしまって、ほとんど話ができなかった。たぶん息子の言った事に嘘はないと思う。でも、うそもあるかもしれない・・・と不安になる。息子は、最近少ししゃれっ気が出てきて、真面目路線から少し不良っぽくなってきている。Ｎ君は、そういう路線ではないし、ここのところ楽しくないことがたくさん起きて、パワーが弱まっている。二人の関係は、息子にとっては少し重い友達になりつつあり、Ｎ君にとっては数少ない心許せる友達なのかもしれない。息子の言った事が事実だとしても、Ｎ君は息子にお金を貸さないとか、早く返して、と言える状況なのだろうか。考えると、いろいろ気になってしまう。おかちはこのことについて、学校に言うつもりはなかったんだけど、エルクさんが書き込んでくれたように学校と話したほうがいいんでしょうか。どうも学校に話すと、頭ごなしに叱って、お金さえ返せばいい、という対応をされる感じが強いのですが・・・。皆さん、どう思いますか？

  2004年08月05日

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• 友だちからお金を借りる？　その１．

  いろいろ書きたいことはあったんだけど、楽天のメンテやアクセスの混雑で、のばしているうちに昨日また新たな事件がありました。お昼ごろ、息子の友だちのＮ君から電話。　午後から遊びに行く事になっていたので、その連絡らしい。息子が２階で電話をとったので、下の受話器をおろそうとした時、「じゃあさー、金はいつ返せばいい？」と息子の声。”えっ、金？”　ドキッとして、そのまま受話器を耳に当ててしまった。ここ２週間ほど、息子はＮ君に何かを返すためにアポを取っては、どちらかの事情でキャンセルになって、またアポをとる・・・というやりとりを何度かしていた。「何を借りてるの？」と聞いたら、「夏休みの宿題の解答を１枚なくしちゃったから、借りた。」と言っていた。（解答じゃなかったの？　お金だったの？）よくないと思いつつ、胸がドキドキして、受話器を耳からはずせなかった。Ｎ君：「今日さー、おとーさんがうちにいてさー、友だち入れちゃダメだって言うんだよ。」息子：「えー、またかよー。」おかち：（えっ、そんなことが今までにもあったのか・・・。）Ｎ君：「だからさー、明日の部活のときでいいよ。」息子：「わかった。　じゃーさー、今日さー、一緒に祭り、行かねー？」Ｎ君：「でもさー、おとーさんがさー、出かけるのもダメだって言うんだよ。」息子：「ふーん、わかった。じゃあ明日な。」通話が切れる音を聞いて、息を殺したままそーっと受話器を置いた。いろいろな考えが頭をよぎった。Ｎ君一家は、ラオスの人だ。Ｎ君が小学校の低学年の時に日本に来たらしい。Ｎ君は話すことはそう苦労はなさそうだが、文字の読み書きは授業についていききれないようだし、おとうさんもおかあさんも日本語でのコミュニケーションはむずかしいらしい。中学に入って息子と同じクラスになり、気があってよく遊んでいたようだ。２年生になって、クラスは別々になったが、ちょくちょく電話がかかってきて、学校の事を聞いているようだったり、遊ぼうという誘いのようだったりした。そのＮ君が最近落ち込んでいて、「おれが他のやつと遊ぶと、なんかいじけっぽい」とか、「今日、帰りにＮとあったら、自分がいじめられてるみたいだっていう話をずーっとしてきたから、聞いてやってたら遅くなった。」とか、「最近、Ｎ、ちょっとやばいんだよな。明日休もうかなあ、って言ってほんとに休む事がけっこうあるんだよ。」などと、息子がよく話していた。おかちは、全く文化の違う異国でいろいろ難しい事もあるだろうＮ君が、乗り越えてくれることを願いつつ、そのＮ君を支えているようであり、頼りにされている息子のことをちょっと誇らしく思ったりもしていた。でも、Ｎ君に対するいじめは、実際にあるようで、同じクラスの女の子達のからかい混じりのいじめについて、先生が怒ったという話も最近聞いた。そして、夏休みを前にして、学校全体で暴走族がらみの「カンパ」の徴収が中学生同士でも行われている・・・ということが問題になり、その発覚のきっかけのひとつがＮ君だった。Ｎ君は同じ学年の不良っぽい子達に「ジャンケンして負けたら３００円払うゲームをしよう。」と持ちかけられて、何だかんだと相手が勝つまでやめられず、それを何人かの相手とさせられて、まとまったお金を払わされたそうだ。そのことをＮ君が先生に言って、親も怒って、学校が全校生徒に調査をして、とにかく動いたお金を元に戻す、という対応が報告されていた。その矢先の事だったので、”もしかして息子もＮ君からいいように借りているのだろうか。””おうちの人はきっと、友だちみんなを警戒して、不信感を持っているのだろう。””Ｎ君は息子にちゃんと断る事ができる関係なんだろうか。”とにかく、電話を聞いてしまったことも正直に話して、息子とちゃんと話をすることにした。ちょっと、続けられなくなったので、続きはまたあとで書きます。

  2004年08月04日

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• 子ども達の名言

  たまりにたまっていた、CAPのアンケートの集計がやっと今日終わった。　やれやれ・・・。子どもたちはとってもおりこうさんなことを書いてくる子もいるし、爆笑してしまうようなことを書く子もいるけれど、時々自分のことばで驚くほど的確だったり、素敵な表現をしてくれる子もいる。今日はちょっとそんな子ども達の声を紹介します。「先生とかも信頼できるんだなー、と思いました。」（３年生）・・・かなりシビアだ。「いやということばは、いやなことをされた人なら誰でも言っていい。」（４年生）「人は安心・自信・自由の三つの権利が取られると、その人の言いなりになってしまうことがわかった。」（４年生）「ふだんの生活の中で、かんたんにつかっている自由という言葉は、ぼくが思っているより大切だった。」（５年生）「あんまり子どもの言うことを信じてくれない大人が多くて、大変困っていた。でも、このCAPセミナーを行って、相談できる大人もたくさんいる事がわかった。」（６年生）「今まであった自信より、もっと自信がついた。」（６年生）「ともだちに相談するのははずかしいけれど、ゆうと心が安らぐような気がする。」（６年生）「人にいやなことをされたことを、人に言うのはあまりよくないと思っていたけど、そんなことはない！ということがわかりました。」（６年生）「ひとり、みんなには良い子と思われてるけど、私にはとっても冷たい子がいる。その子にとてもいやなおもいをしている。でも今日わかった。「チャンと言ってもいいんだ！」と。「しんらいできるおとなが近くにいない事に気づいた。」（６年生）「学校に学年できらわれている人がいるので、助けてあげられればいいなあと思う。」（５年生）

  2004年07月31日

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• おいしいものをおすそわけできる？

  昨日、信州にいた時の友だちが、大きなスイカを送ってくれた。彼女は自分も含めて家族のアトピーに悩む中で、π（パイ）ウォーターという水の力に助けられ、その道に入っていった。こんな書き方すると新興宗教みたいで怒られちゃうけど、おかちもこの水を作る浄水器を持っているけれど、確かにすごい。この水で育てた金魚はつやっつやの輝くばかりの鯉のように育っていったし、この水で育てたスイカはシャッキシャキなのに抜群に甘い。夫は理系の人間なので、なぜそうなるのかが、知的に理解できないことは、納得できないようだが、おかちは事実は事実としてそういうこともあるだろうと思っている。とはいえ、このとってもおいしい大きなスイカ、自分で買ったことないのでお値段はわかりませんが、自分達だけで食べるのはつまらない・・・と、娘の友だちのおうちに半分おすそ分け。家で夕食後に残りの半分にかぶりついていたら、娘の友だちからおかちにメール。　「すいかぜーんぶがみずみずしくって、めちゃめちゃおいしい！　しあわせ！」だって。子どもたちに見せてやったら、息子が「そんなに言われるともっとおいしい感じがするね。」だって。おおー、成長したなあ、とうれしい。　ほんの数年前まで、このおすそわけというのが息子にとっては耐え難いものだったようだ。10歳くらいまでは、おすそ分けの量をじーっとチェックしていて、「そんなにあげちゃダメ。」とか、「何で大きいのをあげるの？」とかあからさまだったけれど、その後はさすがに遠まわしになっていた。「それじゃなくて、こっちの方が好きなんじゃない？」と自分の嫌いなものを代わりに提案する。我が家で作ったお菓子やおかずをおすそ分けする時は、事前に気配を感じるらしく、「おかちー、たくさんつくれば誰かにあげられるよ。」と普段の倍量作らされた。でも、実はこの気持ち、おかちにもよくわかる。食い意地のはったおかち、初めからあげるつもりのものはいいんだけど、たまたま大好きなものが手元にあっておすそ分けする状況になったとき、躊躇なく一番大きいのとか、一番おいしそうなのを選べるかというと、しばし悩む。まあ、相手に一番いいのをあげなくても、そのおいしさをいっしょに感じることが幸せ、喜びっていう気持ちは、もつ事ができると人としてなんか器が大きくなったような気がするよね。スイカはあと16分の1ほど残っています。今夜また、みんなでおいしがって食べよう。

  2004年07月30日

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• 虐待発見者としての教師

  今日はＣＡＰの活動に関わって、スタッフ3人で児童相談所を訪問しました。担当官と2時間ほど話しながら、いろいろ思うことはありましたが、一番感じたのは、学校の先生方の虐待に関する知識や、発見能力について、児童相談所はけっこう過信しているんだな、ということです。トークタイムで子ども達が虐待や性暴力の事実について語ったときに、それをどう先生につなぐのか、つないだあとの先生の動きについてどうサポートしたらいいのか・・・というようなことについて、児童相談所のアドバイスをもらうと共に、つなげるパイプを作っておきたい・・・というのが目的で訪問したわけですが。「そういう問題を抱えているような子については、先生もけっこう現状を把握しているでしょう」「いま、法律改正に伴って、教育委員会主催の虐待の研修会なんかもけっこうあるし、即連携とって対応していかなくちゃならない、という意識は強いと思いますよ。」と言われたけれど、いやあ、少なくとも私達がワークショップをやってきた実感からすると全然そんなことはありません。虐待は、「あるかもしれない」という疑いの目をもっていなければ、かなりのサインがあっても気づかれない」というけれど、本当にそうだと思います。”まさかこの子が”と思うような子が、”まさここの親が”と思うような親が虐待の中で生きている事はたくさんあります。虐待っていうのは、ひどい暴力や養育放棄の事だという思い込み、　表面上普通の学校生活をおくれている子は精神的に健康だという思い込み、　ちゃんと参観日に来たり、子どもの持ち物を整えている親は、虐待などしていないという思い込み、　そんなひどい目に遭っているのに子どもが隠したりかばったりするわけはない、という思い込み・・・。こういうものは、先生方の中にもまだまだはびこっています。これは、先生方の意識の問題ではなくて、知識の問題。現実の虐待のケースの中から、虐待の凄惨さだけではなくて、一方でそれがいかに見えにくいのかということの具体的な知識を得る機会がないのではないかと思うのです。それと同時に、虐待的な環境にある子は、親に打ちひしがれているかわいそうな子ではなくて、友達に暴力的だったり、人のものを取ったり、教師の感情を逆なですることをしたり、怒鳴ったぐらいじゃ全然きかなくなっていたり、まるでやる気がなかったり、しつこかったり、性的に早熟だったりすることもとても多いんだということを、実感としてわかってもらう事もとてもむずかしいことです。「問題児」は「問題を抱えている子ども」とよく言われるけれど、先生の話と子どもの話を聞くと、まさしくそういう関係がみえることはたくさんあります。ちっとも子どもの側に立とうとしない先生に腹が立つ事もあるけれど、本当に知らないんだなあと思うことも増えてきました。大阪の児童相談所職員らの研究班の調査報告で、家庭内の性的虐待について子どもが相談できた相手は、教員が3分の１をしめています。性的虐待を誰にも言えずにひきずる傷の深さを思うと、3分の１っていう数字は、とても大きいと思います。　そういうところに立っている先生たち、大変だけどしっかり受けとめてほしい、研修をちゃんと義務付けてほしいって思います。

  2004年07月29日

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• ちゃんと悩む・自分を信じる

  中１の息子さんの事で個別相談に見えたお母さんがいた。小学校時代、どちらかというとひょうきんで能天気なキャラできて、中学に入ってうまく自分の居場所や居方をみつけられないまま、その悩みやストレスにも目を向けられないまま、体に出てしまった、という印象を受けた。「この子が、こんな風にストレスをためる感受性があるなんて、思いませんでしたよ」とおかあさん。きっと息子さん自身もそう思っているんじゃないかと思う。自分は明るく悩まないキャラだから・・・と自分の心を無視して押さえ込んできて、自分でも認められないままいきなり体に出てしまう子って、時々いる。悩む事、迷う事、傷つくことを悪い事だと思わずに、ちゃんと体験させてあげる事、それを言語化できるように親が冷静に聞いてあげること。聞いたとたん、何とかしようと動き出したり、何とかしなさいと大騒ぎしたら、子どもはもう話さない。まず腹をすえて、ただただ聞くということ。それと、子どもの自信を回復する事。それは、一生懸命褒め上げたり、新しいことにチャレンジさせたりする事ではなくて、今できていることをどんなにささやかな事でもひろっていくという事。子どもが、それは確かに自分がやっている事だと確認できるようなことを、ひとつひとつ見つけ出して認めてやるということ。そんなことを伝えた。これは、ＣＡＰのワークショップでもいつも話すことだけど、本当に自信・自分を信じるってそういうことだと思う。おとうさんもおかあさんも本当に一生懸命だから、回り道はしても落ち着いていく希望が持てる。

  2004年07月28日

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• 人って文系と理系に分かれるのかなあ。

  今日は娘の高校の三者面談。三者面談っていっつも思うんだけど、どういう立場でいたらいいか困ってしまう。子どもの成績について親に向かっていろいろ説明して、「こういうところが足りないからがんばってください。」なんて言われても、おかちが「はい、がんばります。」って言ってどーすんだよ・・・、みたいな気持ち。子どもの事で本当に心配な事があっても、子どもの前ではそういうこと言いにくいから、二者の方がいいな、と思ってしまうのはおかちだけでしょうか。うちの娘は教科のできにすごいばらつきがある。主要三教科はクラスでほとんどビリで、社会と音楽はクラスで4番と1番だ。口数は少なくて、地味でおっとりなんだけど、けっこう意志ははっきりしていて、度胸があって、精神的にたくましい。こういう娘がおかちはそのまま好きだし、そのよさを生かして生きていってほしいと思っている。でも、学校が求める子どもって、小学校から高校まで、いわゆるバランスよく、裏も表も明るく正しく、足りないところや苦手なところを克服すべく努力する子なんだなあ、って、三者面談なんかするとしみじみ感じてしまう。「こつこつ型はいいことだけど、早めに結果が出るようにがんばろうね。」「社会がよくできてるけど、数学・英語をまず平均にしていかないとね。」「精神的に安定しているけど、もっと自分もアピールしていかないとね。」・・・、・・・、・・・。うーーん、先生もそう言うしかないんだろうけど、なんかうちの子は受験のために生きてるわけじゃないんだぞ、受験に有利な人間を目指しているわけじゃないんだぞ、と叫びたくなってしまう。だいたい、文系と理系っていう分け方って大学受験の発想であって、人間は別に文系と理系に分かれる訳じゃないし、職業も文系と理系に分かれているわけじゃないんだよね。そろそろこういう分け方やめて、技術系とか福祉系とかで受験科目を選べるようにしていったらいいと思うんだけどなあ。うちの娘は小学校の頃から保育士になりたいと言っていました。愛想もよくないし、サービス精神もあるほうじゃないけど、基本的に安定感が強く、人を受け入れる幅が広い、いろんな個性を面白がりつつ、けっこう割り切るところはきっぱり言う。　いかにも保育士さんに向いている・・・というタイプではないけれど、けっこういい保育士かも・・・と親ばかながら思います。受験の形に合わないからといって、あきらめないでほしいなあ、と思っています。

  2004年07月26日

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• 田舎に根を下ろすということ

  昨日はおかちの地区の「お地蔵さん祭り」というのがありました。毎年、そのお祭りを計画・進行する当番組というのがあって、来年はおかちの隣組が当番で、おかちの家が組長なのです。と言ったって、おかちたちはここに住んで4年目。4歳の子が、行事を仕切るのに近い、無理があります。　ここは地方の町の中でもはずれの農村地帯、6年前まで分校があったところです。「○○の家は、100年もたってないから、ひよっ子だ。」みたいな会話が平気で成り立つところです。近所は専業のいちご農家も多く、いちごの季節にはくずいちごのおすそ分けにことかきません。土地を探した時にもう10年若かったら、たぶんここには決めなかったでしょう。　でも、それなりの経験の中でおばさんの年齢になって、私達夫婦の共通の条件であった、安くて区画が広くて、自然が多いところ・・・を満たしていれば、それなりにやっていけるだろう、という気持ちで決めました。いろいろな古いしきたりや、それに伴う負担は覚悟のうえだったからか、これまで後悔するような事もなくきました。ただ、来年のお祭りに関してはかなり不安です。ここで産まれ育った人も多いので、行事というのが暗黙の了解事項が多く、引継ぎの文書のようなものはほとんどないのです。とにかく今年のお祭りの担当の人に、あいさつをして助言者になってもらおう、ということで、夕方から夫と二人でお祭りに出かけました。思ったより、子ども達でにぎわっていて、福引き・ヨーヨー・金魚すくい・子どもくじ・飲み物・カキ氷・フランクフルト・コロッケ・カレー・イカ焼き・・・。6時半からは、地方のラジオパーソナリティーの女性が、自分のバンドと共に出演し、歌を歌いながら進行してくれました。今年の組長さんにあいさつをすると、快くいろいろ教えてくれ、何とパソコンのアドレスを教えてくれれば今年の計画書を添付書類で送ってくれる、というのです。「ああ、こんな進歩的な人もいるのね・・・」とうれしくなりました。おまけにその組の人の娘が、うちの夫の弟夫婦と同じマンションに住んでいる事がわかり、話が盛り上がって、とりあえずはいい感じでデビューできたかなあ。来年のお祭りが終わると、ぐったりしているかもしれないけど、まあ、なるようになるでしょう・・・と、親子4人Ｂ型の我が家は今日もノー天気に眠るのでした。おやすみ。

  2004年07月25日

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• 曽我さんみたい

  夏休み前、すべりこむように連日入っていたＣＡＰのワークがなくなり、おかちもすっかり夏休み気分です。昨日、夕方買い物に行ったら、前に親業の受講生だったＹさんに会いました。Ｙさんは息子の事でちょっと悩んで受講してくれたんだけど、すっかり立派な体格のその息子さんと一緒でした。あんまり人づき合いがうまくなくて、自分の感情を出すのも苦手だったＹさんが、3年ほど前突然うちにきて、夫が進行性の難病にかかった、と泣きながら話していきました。その後、彼女は近い将来夫の介護をしなくてはならなくなるし、収入も考えていかなくてはならないから・・・と介護ヘルパーの資格を取り、働き始めて連絡もしなくなっていました。「元気？」と簡単に近況報告をし合って別れたのですが、ふと見ると息子さんだけでなくご主人も一緒でした。何の病気か詳しく知らないのですが、手足の麻痺がある感じの歩き方で、ゆっくり後ろを歩いておられました。大変だけどがんばってるんだな、とながめていたら、斜め前を歩いていたＹさんがすっと右手をご主人の方にのばしたのです。顔を見合うわけでもなく、ただ差し出したＹさんの手のひらをご主人がすぐに握って、そして二人は並んで手をつないで歩いて行きました。おかちは何だか、泣きそうに胸がジーンとしました。曽我さんが空港でジェンキンスさんとかわしたキスを見るようでした。あれを見て”ひいた”と言う人もいるようだけど、私はあのおそいかかるようなキスを見て、ますます曽我さんが好きになりました。今、冷戦中のわが夫婦。見習わなくては・・・。ところで、楽天からアクセス数の報告メールが入るのですが、前はなかったと思うんだけど、これは中止できるんでしょうか。見ればわかるのでいらないのですが。誰か教えてください。

  2004年07月22日

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• パソコン人生出直し

  大変ご無沙汰しております。忙しさにかまけて、ログインできなくなったパソコンをほったらかしていたのですが、暇になってもうまく復帰できないので、あたらしくホームページをつくりました。この間、皆さんのところは何度もお邪魔しながら、正直なところ書きたくても書けない事がだらだらとパソコンに向かう時間にきりをつけてくれていた面もありました。大して書いていない私なのに、ずっと書いていない・・・というプレッシャーのようなものがあったんだなあ、と実感。だけど、ずーっと書かない日々が続いて、でもこの間忙しかっただけにＣＡＰや親業でもいろんなできごとがあって、そうすると書きたくて書きたくてたまらない。　書く場所があるって私にとってとっても大切な事だった・・・なんて思ったりしました。心機一転、初心に帰って私なりのペースで書いていきます。またまた、よろしくお願いしますね。お休みしている間のトップニュースは、楽天で出会ったごりママさんに会った事。ネットで物を買うのもこわいおかちなので、ましてネットで知り合った人に会うなんて初めてのこと。援助交際をするときより（したことあるんか・・・）ドキドキしました。でも、すっごくあったかいごりママさんと二人の子どもたちと当たり前のようにいろんな話ができて、うれしかったー。ネットで出会いの場が限りなく広がるっていう事は、ものすごいことなんだなあ，と実感。かめちゃんがセッティングしてくれなかったら私は出逢えなかったと思う。ありがとう。

  2004年07月21日

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• 旧ページより　「７時間の涙」

  15日の日記に書いた、Kさんと、昨日話をした。朝の読み聞かせが終わって、10時ごろKさんの家にお邪魔して、帰ったのは5時だった。Kさんは「ゆうべもちょっとあって、出かける気になれなかったから、汚いうちだけどごめんね。」と、初めて見るすっぴんの顔は、疲れていた。「まず、親業の事聞いていい？」思いがけない質問で、びっくりした。一通り説明するものの、Kさんの気持ちはそこにないような気がした。私がKさんに声をかけた気持ちを、順番に正直に話した。子どもが悪くても、せっせと学校に通うKさんを立派だと思っていたこと。Kさんが自立支援施設に送られたB君のおかあさんに言ったことばを聞いて、感動した事。この人なら、真剣に、正直に書いてくれると思ったこと。原稿を頼みながら、食事をして話をしている時に、Kさんの子どもへの線の引き方に、「それはちがうんじゃないか」と思ったことがあったこと。それを伝えたくて話したことが、Kさんに大きなショックを与えたことを後から感じたこと。でも、それをちゃんと聞きたい、と言ってくれて、うれしかったし、ちゃんと答えたいと思ったこと。高みに立って「親が悪い」と責めることしかしない人だらけの中で、Kさんに真剣に向き合ってもらったB君のお母さんの気持ちにふれたところで、Kさんはポロポロと泣き出し、それから5時まで、話しては泣き、話しては泣き・・・。Kさんは本当にたくさん話して、たくさん泣いた。話はあっちこっちに飛びまくった。でも、Kさんが息子のI君のことと同じくらい話したのは、自分の育った家庭のことだった。優しいけれど精神的に弱く、お酒に浸るおとうさんと、しっかりもので強くて、でも子どもの気持ちを汲み取るというようなことができないおかあさんの間で、自分を抑え、しっかり長女をつとめ、弟さんがそううつ病になってからは弟も守り、必死に生きてきたKさんのことだった。同居していたおじいちゃんのうんちの世話をするために、旅行先から呼び戻されて、そばでお茶を飲んでいる親戚を横目にふいた、おじいちゃんのウンチまみれのやせたお尻．二人目の出産で里帰りした時、弟の言動に疲れ果て、自分の子どもまでおかしくなるような気がして、イライラして「病院に入りなよ」と言ったら、素直に「うん」と言った弟の悲しい目。弱いけれど優しかった父親が亡くなった時、出先で聞いた訃報を夫に伝えようと電話したら、「どこで何してるんだ」とあびせられた心無いことば。一つ一つのシーンを思い出し、話しては、Kさんは泣き続けた。そして、それを聞きながら、おかちにもKさんにもわかったことは,「Kさんは自分がしてほしかった事、弟がしてほしかったことを、自分の息子達にしている」ということだった。守ってあげること、信じてあげる事、聞いてあげる事、包んであげる事・・・。それを、Kさんは子どもの頃のように、自分の事はおいといて、子どものためにやってきた人だったんだ。今までそうしてきたことが、間違いだったとは思わない。Kさんにとっても、息子達にとっても、それが必要な時期はあり、それがあったから育ってきたものもきっとあるはず。でも、今のI君は、おかあさんにかばってもらったり、叱ってもらったり、話を聞いてもらうために、いろんな問題を起こしているように見えてしまう。I君への愛情の伝え方を、ここで変えられないだろうか。問題を起こさないように、先生に目をつけられないように、息子の気持ちがわかってもらえるように、サポートするのではなくて、起こした問題の結果を息子がしっかりしょえるように、先生に信じてもらえなくて腐る気持ちから立ち直る事ができるように、自分の気持ちを説明することができるように、サポートをする。そういう形で愛情を伝えられないだろうか、と話した。Kさんはしょぼしょぼの目で、「何かを変えていかなくちゃ生けないと思った。」と言った。原稿はあまりに混乱して、とても今の時点で書けそうにない、というので、そんなものは全然気にしなくていい。と言ったら、でも、書いたら整理できるかもしれないと思うから、期限なしで書いてもいいか、と言うので、おかちはものすごくうれしかった。この人に、何とか這い上がってほしいと思った。「じゃあ、具体的にどうしたらいいんだろう。」「それだよね。おかちにもはっきりわかんない。考えてみる。　でもまず、いろんな問題が起こったときに、理由を聞く前に理由に関わらずダメな一線をしっかり確認する。”かけで負けたんだから、相手がかけるって言い出したんだから、持って来いよって言っただけ”という理屈に線を揺らしちゃダメ。　子供同士でお金のやりとりはダメ、の線を変えないこと。その上で、いきさつや言い分はちゃんときいてやればいい。だけど、聞き終わったらさわやかに”でも、だめだよね”と言ってやる。先生の叱り方や、罰の与え方が理不尽だったら、それは親と先生の関係で意見する。そのことで、息子のしたことの重みをへらしちゃだめだと思う。」「むずかしいね。」「うん、むずかしいよね。　覚悟がいるよね。I君きっと怒る　よね。その時、ちゃんと愛してるんだ、見捨てたんじゃない、信じてないんじゃないっていうことを、伝えられるかが勝負だね。」さすがに、5時を過ぎたので、失礼した。でも、また話そうと思った。ずっと応援して行こうと思った。帰ってきたら、息子の話。暴走族がらみのいわゆる「カンパ」が高・中にもまわってきているらしい、と生徒総会で先生が言ったとの事。息子は、「中学ではどうやらI君たちがやっているらしい、って先輩が言ってた。」と言う。本当だろうか。また、Kさんは裏切られるのだろうか。心配だ。

  2004年05月23日

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• 旧ページより　「学校は校長先生次第？」

  今日は車で2時間はなれた町でCAPのワークショップがあった。母親クラブの熱心な人たちが何とかCAPをやりたいと、3年前からおとなワークショップと、希望者の子どもたちを集めての子どもワークショップをセッティングしている。毎回ワークショップが終わると、近くのおいしいお蕎麦屋さんに案内してくれ、食事をしながらメンバーの方々の熱い思いや、学校に働きかけるもののなかなか理解してもらえないことなどを、話しました。今年も依頼を受けて、めげずにがんばっているなあ、と思っていたら、今年は地域の小学校の校長先生が変わり、ものすごく理解があるそうです。前の校長は、「学校は学校で安全教育をしています。外部の人に教えてもらうというのでは、教師にもプライドがありますから・・・。」と言ったという人。　正直なところ、そんな鼻くそみたいなプライド、捨てちゃエーーー！！と叫びたかったです。それが、今年の校長は「まず、教職員が理解しないといけないから、教職員ワークショップをやりましょう。それから、保護者のおとなワークショップ。子ども達は何とか費用を捻出しなければならないけど、子ども一人当たりにすれば300円程度でこの内容が聞けるなら高くはないでしょう。」とおっしゃったとか。いやあ、学校って校長先生でずいぶんちがうんだなあ。　今までも感じたことはあるけれど、この変わりようにはちょっとビックリしました。もう、いろんな意味で開かれた学校、アウトソーシングをしていく学校が求められているのだから、校長先生たちももっと頭を柔らかくして、民間の機関を上手に利用してほしい、と思います。　でも、同時にわからない人に必死にごり押しをしなくても、学校というところは人が変るので、少し様子を見ればいいタイミングが来るとも言えそうです。そしてまた、前向きに取り込んでくれる校長先生の学校で、しっかり伝えておくと、その校長先生が移動した時、その学校でまた依頼してくるということも、少なくありません。先日やった、小学校PTAのワークショップには、隣の学区の小学校のPTA会長さん、役員さんが見学に来ていました。ワークの後、お話しをしたら校長先生が隣の学校でこんなのをやるから、見てきたらどうですか、と教えてくれたそうです。町が予算をつけるところも出てきて、かなり追い風のようです。役所や学校は横並び感覚は強いので、ひとつの市町村で予算化すると、自分のところも、という市町村は出てくるでしょう。アメリカでは、少し前にCAPへのバッシングがずいぶんあったそうです。日本は10年遅れといいますから、近々向かい風の時がくるかもしれません。でも、今はとにかくどんどん依頼が増えています。一つ一つのワークショップや、打ち合わせ・フォローアップを丁寧にやっていこうと思っています。

  2004年05月20日

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• 旧ページより　「Ｋさんからの電話」

  今日、夕方、昨日の日記に書いたKさんから電話があった。「おかちさんって、昼間、仕事の日は多いの？」えっ、何でそんなこと聞くのかなあ、と思っていたけど、要するに話がしたいということのようだった。Kさんも、自分がいったい何を話したいのか、もやもやとしているようだった。自分が悩んでいないと思っている人がいることは、やっぱりとてもショックで、一日落ち込んだこと。おかちさんは、なぜ私にそんなことを話したのか。私をよく思っていなかったのか。そうではなくて、よく思っていたから話してくれたのか、聞きたかった・・・と。おかちも、いったいなぜ傷つくかもしれないことをたっぷりと話してしまったのか、よくわからない。はじめはとにかく、原稿を頼むつもりだった。それは、親業を受講した人たち、これまで会報に書いてくれた人たちは、どちらかというとI君のような子に傷つけられてこもってしまっている子どもをもっている人が多い。勢い、表出型の子どもやその親に対して、「強い子は自分の思い通りにしているからいい。」とか、「強い子の親は悩まない。」という考えの人もいるからだ。引っ込み型も表出型も、うまく生きられないのは同じで、その親だってかたちはちがっても悩んでいるんだ、ということをわかってほしかった。同時に、全く先入観のない場で、kさんに自分の気持ちを素直に表現してほしかった。それは、周りの人が思っているよりも、kさんは真剣に悩み考えていると、おかちが思ったからで、でも、偏見で見る人たちへのガードを固めすぎていて、素直になれていないとも感じていたからだろう。はじめはそれだけのことだった。でも、原稿を頼むのに一緒に食事をしながら話しているうちに、いろいろな出来事の中で、昨日の日記に書いた「ダメ」の一線にとても違和感を感じ出したのだ。その前におかちは、KさんがB君のおかあさんとの話をしてくれた時、とても感動した。B君は学校1の不良と言われて、ついに自立支援施設に送られてしまった子で、その妹も、弟も、かなりの不良だと評判を立てられている。母子家庭で、最近、離婚していたおとうさんが亡くなり、おかあさんはがんばって働いている上に、精神的に調子が悪く、しょっちゅう安定剤を飲んで朦朧とした中で眠ってしまうそうだ。B君は毎晩のように出かけていって悪仲間と徘徊していたらしいが、その時によくおかあさんに「これから出かけるぞ。いいのか！」と言っていたらしい。Kさんはそれを聞いて、いてもたってもいられなくなり、B君のお母さんに言ったという。「何でとめてやらないの。B君はとめてほしいんだよ！！薬で眠っちゃうからなんて、逃げちゃダメだよ。『これから薬飲むから、起きていられないから、どこへも行かないでちゃんと家にいて！』って言えばいいじゃない。」I君の何倍も厄介者扱いされ、おかあさんだって責められいやがられるだけだったろう中で、Kさんのように真剣に言ってくれた人はきっといなかっただろう。　そして、全くkさんの言うとおりだとおかちも思う。だから、そのkさんが自分の息子I君に、同じようなことをしている感じに、すごく違和感があったのだ。その時Kさんは、誰にも話していなかったけど私の弟はおとなになってから精神を病んで、今も自立できずにいる。その原因は子どもの時にちゃんと親に甘えてくる事ができなかったことだと思っている。だから、私はしっかり甘えさせてやりたい、と話してくれた。人はみんなそれぞれの人生を抱えている。自分の親と、そして自分の子とのいろいろな経験の歴史を抱えている。だからわかっていてもできないこと。これは私のせいじゃあないんだ…と言いたいこともたくさんある。「あなたはそういう経験をしていないんだから、私の気持ちなんかわからない」と言いたくなる時もあるだろう。でも、そういうことが全部あるのは認めた上で、できることをやっていくしかない。そんなことを思ったのだ。出かける用事があって、時間切れで充分話せなかった。「原稿を書く前にもう一度話をさせて。」と言われて切った。彼女は悶々としていたんだなあ、と思うと、やっぱりもう少し関係ができてから言うべきだったかなあ、と反省。

  2004年05月15日

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