|
カテゴリ:カテゴリ未分類
'05/12/20 中国新聞 天風禄より
お笑いブームである。「愛」が一位に選ばれた日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」、ベストテン五位に「笑」が入っている。住友生命が公募した世相を反映する「創作四字熟語」でも、入選作品に「笑売繁盛」があった ▲一九八〇年、ビートたけしさんらが活躍した漫才ブームから四半世紀。日本テレビ系「エンタの神様」で火が付いた感じだ。お笑いタレントを多く抱える吉本興業は、過去最高の売り上げを稼ぐ ▲その吉本興業の約八十人が来年二月四、五日に集結するライブ「2006よしもとお笑いEXPO イン広島」も大変な人気。十月に前売り券の電話予約をしたら、申し込みが殺到して電話がつながらない状況になったほどだ ▲暗い世相、笑って吹き飛ばしたいというせめてもの思いなのだろうか。近年、その効用も注目を浴びる。笑いには体の免疫力を高める効果がある、といわれる。がん細胞を破壊する作用を持つリンパ球の一種「ナチュラルキラー細胞」を活性化。がんの進行が止まったケースも報告されている ▲さらに、脳を刺激し、血液の流れがよくなる。老化やぼけ防止、ストレス発散にもなる。笑いのパワーは医学的な研究領域になっている。予防医学の大切さが再認識されている時代。「お笑い療法」を取り入れる病院や高齢者施設なども増えているそうだ ▲生活の中で笑いのネタを積極的に見つけようか。今年もあと二週間足らず。「笑う門には福来る」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|