ひとりで眠る。
知っているどの腕でもなく、
もしも今選ぶならば、
母さんの腕で眠りたいぐらいの夜、
ひとりで眠る。
始めはこれが当たり前だった。
一時はこれが耐えられなかった。
今ではこれが楽でさえある。
風が強い。
動揺した窓の音は、
海辺のおばあちゃんちの思い出。
オレンジ色の電球だけ付けて眠ってた。
夏休みに真っ黒になっていたあの頃。
たくさん、なくして来た。
ひとりで眠る。
此処数日のあまりにもひもじい睡眠を、
今夜は少しでもしっかりととって、
明日の朝は早く起きよう。
明日も色々なことが起こる。
今から分かっているだけでも。
毎日は、繋がっているんだ。
ただ、それを見届けてしまうのは、だめ。
さあ、眠る。
ひとりで眠る。
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Last updated
2004/06/22 08:29:06 AM
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