大学にメールを見に行った帰り、
練習して行くと言う彼を残して、
初めて外の道を一人で歩く。
ひとりで外を歩くのは、
少し不安だけれど好きだ。
見たことの無い路傍の花が欲しくなる。
それは白い花で、茎のてっぺんに平らな皿のように、
白い小さな花の固まりが乗っかっている。
通り過ぎる車や人たちを気にしながら、
さっと摘んでしまえばいいやと思い、
茎に手を延ばして指に力を込める。
ちぎれない。
イメージでは、「ぷちっ」といく算段だったのに、
ぐい、ぐい、ずずっと相当手強い茎の力。
涼しい顔で地味に必死にがんばってちぎる。
摘むはずだったのに、ちぎってしまった。
瓶に水を入れてテーブルにおく。
この部屋には緑が無かったんだ。
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Last updated
2005/07/19 10:23:05 AM
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