朝の5時まで話していて、
起きたのは朝の9時なのに、
まっすぐうちに帰ることを早々と放棄して、
渋谷のエイチが開くのを待ってふらふらする。
帽子をみたり、ブンカムラをチェックしたりする。
あたしの方向音痴は、意外や意外、治ってきてるかも、
そう誇らし気に宣うと、けっ、と鼻先であしらわれた。
あたしがどんなに方向音痴でも、
手を繋いでいられる限りは迷わないと密かに信じている。
当初2、3枚の予定が、その倍のCDを買ってしまう。
おいおい、と自分に呆れるけれど、
あたしの聞きたい音楽は、ツタヤでは貸してくれないし、
同じのを聞く友人もとりあえず居ないので、
やっぱり自分で買うしかないのだ。
カレーを食べに吉祥寺に戻ったけど、
さんざんデパ地下を物色(血が騒ぐらしい)した挙句、
お目当ての店が開くのは夕方からだと知って諦める。
お魚料理を食べに入った定食やさんで、
2時間はゆうに話し続けていた。
あたしたちは、とことん違っていると発見した。
「ディズニーランドとかに出かけるよりも、
こうやって話してる方が楽しい気がする」
その意見には、一も二もなく賛成だ。
夜は、魚屋さんで手に入れた鯛の粗や何やかやで、
あたしが料理をする。
「お前の作ったものが不味かったことないから」
褒め言葉のつもりだろうけど、それはプレッシャーだよ。
まあ、今回もお口に合ってよござんした。
買った本を手に取って開きかけると、
またひとり遊びだと非難される。
いちばんの人を傍に置いておいて、
読書に始まるひとり遊びをすることが、
どんなに贅沢か知っているか!とぼそっと心で呟く。
わざわざ南国に赴いて、
クーラーの効いたホテルで昼寝する比じゃないのだ。
やれやれ、と構いに行くことも、実は楽しいけれど。
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Last updated
2006/01/15 12:32:25 PM
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