先に寝入ってしまったので、
取り残されて手持ちぶさた。
しかし寝息が聞こえない。
耳を澄ますが聞こえない。
生きているよね?
そういえばそうだったかも知れない。
そういう人だった様な気もしてきた。
知らない、というのと、
忘れている、というのの区別が、
この頃はどうも難しいようだ。
ともかく。
彼女の目に水々しさが戻ってよかったと。
戻る?
おこがましいかもしれないけれど。
いちど乾いてしまった目は、
一旦溢れさせないと、
もとの水々しさにはならないようだね。
疲れていると認めることが、
自分の落ち度を認めることになるとは限らないよ。
しかし。
さっきからグググ、グググと妙な音がする。
この子から聞こえてくるのか?
今まで何の音もしなかったのに…
人体って不思議だが、
そう言われてみればそんな人だった様な気もしてきた。
おやすみなさい。
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