東京で、橋や坂を町の中に見ると立ち止まる。
いつもよりゆっくりと息をする。
行き交う人を見やる。
懐かしさがこみ上げる。
海や川よりも直接的に、私を刺激するものがある。
神楽坂に、はっとした。
坂の多い町だったなあと生まれ育った場所を思う。
小さい頃の私はお味噌汁とお風呂が「面倒くさいもの」だった。
もう少し大きくなると、お味噌汁とお風呂が好きになった。
でもその代わりに、坂をうっとうしく思うようになった。
さらに大きくなった今、坂が懐かしくてたまらなくなった。
平坦な道をのんのんと消化することが空しくなっている。
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Last updated
2006/10/14 02:50:23 PM
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