最近は、気になったら気になったでとことんはまってみればいいと、
自分にお金も時間も許しているので今日は小林賢太郎公演を見に、
天王洲アイルまで出かけていった先の銀河劇場。
昔の人を見送りに行ったのをどうしても思い出してしまうため、
この夏に久々に乗ったモノレールではフラッシュバックに泣かされたが
あれから数度また乗っているうちに幾分落ち着いてきたようだ。
そして私はモノレールも空港も好きだ。
一番すきなのはエアポートリムジンだ。
久々に見た劇のライブは新鮮だった。
音楽ばっかり行ってるからなあ。
勝手に想像していた何かよりずっとポップだった。
むしろポップスだった。
何を自分が期待していたかは知らないけど、
ポップなものに久々に触れて妙な気分だった。
あと、あれね。
たぶん、凄いファンの人っぽいのが多く、
またリピーターっぽい人も多く、怖かった。
そうかあ、演劇というか演者ファンというものは
こういう感じなのかあ。おおお。凄そうな世界ではある。
そして公演内容が飛行機に関するものだったこともあり、
空港に遊びに行くことにした。飛行機を見るのは好きだ。
何回、離陸を見ても納得が行かない感じ、が好きだ。
あとはあのだだっぴろさと天井の高さと、
うすく流れるストリングスが雑踏と混ざってぼやけて、
みんな人ごと夢うつつ、みたいなサウンドになっているところも。
あと、「そこに暮らす人」が殆どいない世界なのもいい。
みんなどこかに向かっている。帰ったり、発ったり。
システマチックで、ドラマチックで、
なおかつよどみなく動き続けているもの特有の清潔さ。
そしてエアポートリムジンに乗って吉祥寺に帰る。
要はちょっとした長距離バスだ。便利な駅まで送ってくれる。
電車に乗るのと大して料金も変わらないすてきなシステム。
乗り物ではバスとタクシーが好きだ。
道路側の一番奥に座ってじっとしている。
川を超え、東京タワーを眺め、高速に乗り…
あのあたりの工業地帯っぽさも好きだ。
1時間半程度、という旅程も丁度良い。
軽くうとうとして目が覚めて飽きてきたころに着く。
行く、のとは違う「帰る」の感覚が好きだ。
知らない人と一緒に、知らない人が運転するバスに乗って、
自分の家に確実に近づいている、中で少し眠る。
ただこのためだけにちょくちょく空港に通っているのだと
うっかり友人に漏らしたら変な顔をされた。
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Last updated
2007/12/03 01:29:48 AM
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