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2007年7月12日
#228 ●硬くて結構、重くて結構 なかなか新しい本との良い出会いが無いので、 遂に読んでしまいました。『八甲田山 死の彷徨』。 24歳にして初の新田次郎でございました。 昨日のお昼に筒井康隆『最後の喫煙者』を読み終えて、 そのままこちらに突入したのですが、結局1時に読了。 どちらもまさに、「本!」て感じでした。 地球に優しくだとか、資源を大切にだとか世の中では叫ばれているのに、 よくわからない紙の束がたくさん積まれているのを見るにつけ、 「本を読むのが好きなんです」なんて下手に言うのも憚られるこの頃。 それでも、これぞという本に出会って格闘して読み終わった後の、 「真剣勝負を終えたわ」感が病み付きになってしまうから、 懲りずに体当たり&探索してくんでしょうね。 がつんとくるものは本でも音楽でもなぜか敬遠されがちだけど。 ぱっと手に入るものは、ぱっと忘れてしまいます。 時間をかけて消化したものこそが栄養になる、筈なんだけど。 硬いものを食べていない顎は弱くて頼りないし、 苦いものもちゃんと食べないと栄養は偏るんです。 硬いとか、重いとか、暗いとか、真面目だとか、粘着質だとか、 古いとか、ポップじゃないとか、暑苦しいとか、必死すぎるとか。 それって逆に誉め言葉だと思うんですよね。うん。上等です。 ======================== 2007年7月19日 #230 ●口を大きく開ける。 昨日の夜から久々に口の端が切れてしまって、大きな口を開けられません。 大きなものは口に入らないし、辛いものは恐る恐るだし、 奥歯を磨くときにどきっとするし、欠伸は中途半端にセーブ。 なんともすっきりしません。 さっき買った本がすごく面白いのですが、 無防備に笑うのも憚られるというこのストレス。 口を大きく開けられないと、生命力が衰える気がします。 大きく口を開けて、はきはきと話をすること。 大きく口を開けて、ぱくぱくと食べること。 口、というのは栄養を取り込むところで、 そして言葉を発するところです。 体のたった一箇所がいまいちでも、全体がいまいちになるんですね。 こうして指で書いている筈の文字にも、覇気がない気がしてきます。 理不尽なことではありますが、同時に納得のいく思いもします。 体は全部繋がっていて、そして体は気に、気は体に。 「悪循環が生まれるならば、きっとその逆も然りだ」と前向きに考えつつ。 ======================== 2007年7月26日 #231 ●運命的ロック ジャズも好きですが、ジャズじゃない音楽も好きな私です。 たとえばこの秋は、青春のキース・スウェット来日に胸を膨らませております。 先日、CDやさんに行って、愛する弟が愛してやまないという、 ロックバンドのアルバムを試しに買ってみました。 で、姉、見事にはまりました。 アルバム一枚では飽き足らず、他のも見てみようかと再びお店に行くと、 シングルの一枚に、なんと、かのベテランジャズピアニスト 板橋文夫さんが参加していることが判明。 なんということでしょう。 弟の好きなバンドの特別なゲストとして、 私の好きなピアニストが参加している。 弟ばかな姉は、台風吹きすさぶ夕暮れのCDやさんにてひとり、 あらためて運命を感じたのでした。 …こんなことを書いていたら、声が聴きたくなりました。 今夜、電話でもかけてみようと思います;) ======================== お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2008/05/31 11:31:22 PM
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