2泊3日の一人暮らしは、せいせいした。
同時に、発話の少なさに時間を持て余した。
いい具合に、家族暮らしに馴染んで来ているのか。
電気屋さんのおじさんに、ずっとここにいてあげなよと言われる。
そうですねとあやふやに笑う私の体は例えば5年後、どこにあるか。
誰とあるか。
山道を30kmドライブしてうちに帰る。
そして仕度をし直して、8kmドライブして家庭教師先へ。
英語を教えている子が、音楽の時簡にピアノ担当になったとのこと。
どうにか音符が読めるくらいなので心細いらしく、
メロディと歌詞しかない譜面をついでに一緒に練習した。
リズムと調感が掴めるようにぱらぱらと、
ありふれた伴奏をその場でつけてやると
「すごい」とこちらが驚くほど目を輝かせた。
私が「すごい」と目を見張ったのは、
彼女の電子ピアノの機能である。
「rec」と記されたボタンを押すと、
私の弾いた伴奏がたちどころに記録され、
のちに「play」ボタンを押すことに依って再生される仕掛けがあるのだ。
知らなかった。
一度電源を落とすとその記憶が消えてしまうことも。
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Last updated
2009/04/29 02:09:45 AM
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