ときどき思い出す。
平原綾香さんが結構好きで、iPodで良く聴いている。 でもよく考えてみると、「Jupiter」って原曲はクラシックだよね? クラシックをこよなく愛していた父が聴いたら、どう言っただろう? 「クラッシックをうまく使ってる」 「クラッシックをバカにしているのか!」 ・・・ 多分後者だな クラシックで思い出したけど、昔「ベートーベン」っていう映画がありました。 犬が主役の。「ベートーベン」っていう名前の犬のコメディだったと思う。 それが公開されたとき、父が見に行ってくると言ったんです。 もー驚きましたよ~。 父の辞書には「コメディ」なんてなかったから。 私「えっ、あんなの(失礼な言い方ですが、バカにしてるわけじゃない)見るの、おとーさん!」 父「あんなのとはなんだっ!オマエはベートーベンも知らんのか。ちゃらちゃらしたのばっかり 聴いているからだ!」 私「ちゃらちゃらはともかく・・・ベートーベンって人間じゃないよ?」 父「人間じゃなくてどうして作曲できるんだっ!!馬鹿者!」 というような会話をしたのを覚えています。 父は完全に「運命」「皇帝」などを作曲したほうの’ベートーベン’だと思いこみ、映画館へ 行ってしまいました。 で、約3時間後。 予想通りショックを受けて帰ってきました。人の話を聞かないからだよ その後、「不滅の恋人」が公開されることを知ったとき、不憫な父のことを思い出し、前売り券を プレゼントしました。 不滅の恋人-ベートーベン 早めの回だったら空いてるよ~と言い、家から送り出しましたが、夜になるまで帰ってきませんでした。 事故にでも遭ったのかと心配していましたが、なんと繰り返し最後の回まで観てたそうです。 (当時は入れ替え制ではなかっった) 初めは映画を楽しみ、次は流れる曲を楽しみ、その次はベートーベンの生涯について考えながら・・・ って感じで。 はっきり言ってあきれました まぁ、それだけ好きだったんだなーと今では感心しますね。 そういえばベートーベンのどこが好きだったのか聞いたことなかったな。 カラヤンなどの指揮者の話はしたことあるけど・・・ なんだか懐かしい話です。