“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

2012/03/31(土)23:39

価格競争に真似されないために

経営者のための連続コラム(1657)

 多くの会社や店が価格競争に巻きこまれるのは、ものを売っているからで、価値観を売っていないからです。 最近では理念を売る会社や店の品ぞろえを真似して失敗するケースを見かけます。 その原因は「売れているのはニーズがあるからだ」というものを起点にする発想がある人にとっては、「なぜその商品を品揃えすることになったのか」「なぜそのサービスをすることになったのか」という背景(リソース)がないからであり、品揃えした段階で完結します。 しかし、「なぜその商品を品揃えすることになったのか」「なぜそのサービスをすることになったのか」という理念のもとにやっている店にとっては、それ自体はそれほど重要なことではなく、こだわりはありません。 さらに使命を達成するために、もっと発展形のものがあるはずで、また「その商品を品揃えすることになったのか」「なぜそのサービスをすることになったのか」をまた追求します。   ものが完結ではないので、この店はさらに発展していくのです。 そして、その価値観は多様性を認めています。ニーズがなくなるとやめてしまう店とは異なり、入り口にある人を次々と導くことができます。  逆に、ニーズを提供する店はものが普及されると市場が成熟して完結するので、そこから過当競争が始まります。したがって、価格競争が始まるのです。 価格競争に巻きこまれているのは、利便性というニーズを満たしているからであり、価値観を共有していないからなのです。 利便性を売っている店と、店や企業の使命に基づきサービスを提供している店では一見すると同じに見えますが、実はとても隔たりは大きいわけです。 大久保一彦の本 【送料無料】善の循環経営

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