“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

2023/08/29(火)10:51

ほぼ社員で店舗経営するメソッド その8

経営者のための連続コラム(1657)

ほぼ社員で店舗経営するメソッド その8 2-4 求人は投資、教育は有効活用 加:あと、おかしいのは、社員が欲しいというから、人をいっぱい入れます。 そうすると、店長や料理長などが忙しくて教える暇がない、ということを言うようになる店があります。 大:そういう時はどうするんですか? 加:暇な店だと教えられませんよ、忙しいから、お客様が来ていただいているから、教えるチャンスがいっぱいあるんだよ、大事なのは皆さんの心の持ち方なんだと。 ただ、金曜日のどピークは外さないといけませんね。なので、入社初日、二日目が金曜日にならないようにしました。 大:入社して現場に入った曜日よって離職するしないがありますよね。 猫の手も借りたい状況でしょうが、現場に初めて入る日は考えないといけませんね。 加:そうです。ついつい、入れてしまう店が多いですね。 実際、入社した人間に話を聞くと、「仕事を覚えたい」「成長したい」と思っているスタッフは多いです。「もっと教えて欲しい」と意欲的です。 したがって、いい人が来ないというのではなくて、受け入れる側がこれまで話してきました準備をしておかないといけないんだなと思いました。 大:実際、教える暇がないという人は、考えかたや行動を改め、アクションになかなか移りませんよね。そういうときは粘り強く面談を行うんですか? 加:根気よくは当然ですが、そういう人の店には新しい人が行かなくなります。 そうすると、「人がいないのに、なぜですか」と聞いてきます。それに対して、「ヘルプ出すよ」と。「ヘルプじゃ休みが・・」など、コンセンサスを経て、そのとき始めてこう言います。 「いいですか、お金をかけて人を採用して、あなたのところに人を配属しても、あなたがお店が忙しいから教える暇がないんだとあなた言いますね。そう言われたら配属しなくなるよね。教える暇がないんでしょ。その根本的な考えを変えないと安心して人を任せられない」と。 「人を任せる任せないというのは採用時における投資、みんなががんばって作った売上からの投資なんだから、あなたはその投資を有効活用する必要がある。なのに、あなたは義務を果たしていない。どうですか」という話をとことんします。 加:社員さんにも休みを取る残業手当をもらうとか、保険に入るという権利があり、その代わりに社員さんには投資したものを有効活用するという果たすべき義務があると思うんですね。そういう権利と義務を果たす関係性の中で、お互いによくなることがとても大切です。 大:そこに現場のスタッフが気づくことがが大切ですもんね。 加:はい。 ​こちらに続く​ 2017年6月会報四方よし通信より 本日のおすすめ ​ 【中古】 「カフェ」の始め方・儲け方 誰も教えてくれない 増補改訂版 / 大久保一彦 / ぱる出版 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】

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