種
才能なんて はじめからないあるとすれば・・・それは小さな種。種を育む心の土は君の種を開花させてくれるよ。きっと。[常設展閉鎖のお知らせ]以前、このお部屋でご紹介しましたあとりの常設展の閉鎖を考えたいと思っています。閉鎖する場所は、ラーメン香三味です。お間違いなく。このお部屋は閉じません(笑顔)。理由はひとつです。店長との、意見の食い違い。はじめ、僕は店長に、自由に壁一面をつかってくれ。と。いわれましたが、せっかくのオープンですね。記念に今風の宝船を描いてそれも常設としてかざることにしました。記念ですからね。思い出は大切です。しばらして。二回目の入れ替え作業の日。つまり、昨日です。いつものように、絵のとりはずし作業をしていると、店長がやってきって。一言。「もっとしっかりやってもらわなくては困る」と、とつぜんいわれ・・・はて、なんのことだろう。と、思っていると、店長。「いいか。俺の店は、日本で三本の指にはいるほどの店だ。バッグには、○○○ビールや○○たばこ、○○建設がひかえてるんだ。大物だって、ことはわかるな」まぁ、たしかに北海道では大手の会社ですが、絵を展示してくれるという条件をやぶったわけでもないし・・・と思っていると、「この店は、な。こういっちゃなんだがよ。資金なんて、これっぽっちもかかちゃいないんだ。全て、俺のバッグにひかえている偉い方が支援してくれてる。だから、この店は札幌にある大手デパートなんて目じゃないほど、有名なんだ。この意味わかるか?」そういわれても、絵の展示とどう関係があるのだろう。「いいか。俺のでた高校のOBは、な。大手企業の重役クラスの人間ばかりなんだ。だから、この店も、そういった人間ばかりがきているんだ。そこで、あんたの絵をみて、『先生』(自分よりお金をもってる人たちを誰でもこう呼ぶ人です)はこういった。この絵は邪魔だ。おろせ。その意味、わかるか? だから、その『先生』に気に入られる絵を描け。もっとインパクトのある絵をかけ」そういわれても、テーマは心だし・・・いやし、とまで敬称するつもりもありませんが、今の画風に満足して個展を見に来てくれる人たちも大勢いますし、何よりも何年もかけてこの画風をきずきあげてきたわけで、偉い人に気に入られるために、画風までもくずして、全く違う絵を展示するというのは、絵描きとしてどうかと思う。と、そんな感じに僕がこたえると「心とはなんだ」と、きいてきましたので、僕の思っている心の形というものを説明したところ「お前はなんで、そんなに理屈っぽいんだ。一生、彼女もできんぞ」なぜか、そこでそういった話になったりとか・・・そもそも、きいてきたのはむこうだし。おまけに、最後は「ああいえば、じょうゆ○だな」なんて、あざわらってきました。そもそも僕はきかれたことに対して反論しているだけで、逆に何も答えないとおこるし・・・そもそも、いちラーメン屋にどれほどの力があるのだろうか? ネットで香三味を調べてみましたが、どこのサーバーにもそんなリンクはないし、さ。その結果、店長「俺の意見半分とお前の意見半分。その絵をかけ。いいか。俺のバックには、高校のOBと○○○ビールと○○たばこ、○○建築の大物様がついてるんだ。お前などつぶそうと思えば、簡単につぶせるんだ。だが、それだけ大物がこの店に出入りしている今がチャンスなんだ。だから、俺の意見半分とお前の意見半分の絵をかけ」といわれました。う~ん・・・なんだか、それって店長のかぶを上げることに一役使われるだけのような気もするんでけど・・・(大体、その店長。自分は工業系の学校でてると、えばってるわけに、なんでラーメン屋の主人やってるんだろ。工業と関係ないし)どうなんでしょうねぇ。僕、以前、ネットからですが。絵の募集があって、そこにメールをおくったところ。担当・・・というか、代表の方からこういわれたことがあります。「この会社は、多くある一つにすぎません。別に、この会社のために、あなたの画風をくずすことはないと思います。今のところ、私どもの会社ではあなたの画風がもとめられていませんが、画風が必要になったときは、一番にご連絡したいと思います。ほかにききたいことがあれば、がんがん質問してください。お力になります」とのことでした。時々、メールを受け取っていただいています(本当に助かってます。ありがとうございます)。そんな返事でした。だから、そのとき、僕は画風はくずしてはいけないもの。もしも、新しい画風を生み出すという考えがあれば、また何年という年月がかかると思う。だから、これでいいと思っています。今まで、この画風でやってきたのに、急に画風がかわれば、もうあとりという絵描きのものでなくなってしまうような気がします。どちらも正しいと思い。けれど、僕はどちらかというと権力のある人たちにお世辞いってとりもってもらう個展よりも、自由にがやがやと話し合えるような庶民的な個展がすきです。どちらが正しいのかわかりませんが、画風をくずさなくてもいい。という人もいるかぎり、なんとなくがんばれるような気がします。と。長くなりましたが。そんなわけで、まことに身勝手ながら常設個展は廃止とさせていただきます。すみませんです。