ソニープラザが快進撃 目利き競う社員
ロフト、東急ハンズなど雑貨専門店の業績低迷を尻目にソニープラザは快進撃。強さの源泉は社員が海外で売れ筋商品を発掘する目利き力と売り場改善パワーソニープラザ全60店舗で扱う商品の約8割が輸入雑貨。「社員は雑貨好き集団で、全社員がMD(マチャンダイザー)という意識が強い。社員購入額も毎年1億円を超える」と宅間社長。 (日経MJ 2004.12.6より)マーケティングで4Pという切り口がある。商品(Product),価格(Price),販促(promotion),販路(Place)。この4つの機能は並列に並んでいるが、最重要機能は商品力(開発)であり、その差が企業の勝ち負けの差になると考えます。ソニープラザの社員自身が自社商品を積極的に購入するということは、商品力がある証拠かも。伊丹十三監督の映画「スーパーの女」でも、スーパーに勤める主婦が自店のスーパーでは食材を購入しない。言うまでもなく、惣菜を含めた生鮮四品に鮮度がなく、品質も劣り、賞味期限の偽装表示等が横行していた。それが、不正を暴き、商品力を高めることにより、パートの主婦達は、日々の食材を自店舗で購入するようになっていった。消費者の目は厳しい。美味しいもの、良いものの目利き力はある。情報も氾濫している。消費者に一番近い小売は、消費者の購買代理店になりきっているか? やはり、事業は商品と人材。それを機能させるための戦略やモチベーションアップ策が重要では?