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2010/08/19
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カテゴリ:新聞記事から
福岡伸一郎さんという分子生物学者のインタヴュー記事を斜め読みしていたら、岡田監督の文字が目に留まりました。「分子生物学者が何で?」と思ってじっくり読んでみたら、これがなかなか面白い。

岡田監督は福岡さんのベストセラー「動的平衡」の愛読者らしく、メールのやり取りをする中だそうです。で、福岡さん曰く、

「岡田監督は以前、確率論で作戦を立て『お前はこうやれ』と選手にプレーさせていた。しかし、サッカーは自立した個々の選手が瞬間、瞬間で動き回るスポーツ。ばらばらに動きながらもある程度の秩序が保たれている。岡田監督は組織論の立場から私の本を読んでくれた。」

「個々の細胞が自立して新陳代謝を行い、相互に情報、物質、エネルギーをやり取りするという『動的平衡』の考えに立てば、サッカーで一番不要なのは監督。そのことが分かった上で岡田監督は攻守の動き方など具体的な戦術を細かく指示することを控え、それぞれの選手が自ら動く意識を持つようなサッカーを目指すようになった。」

以前紹介した村松尚登さんの「サッカーはカオスでありかつフラクタルである」、「サッカーはサッカーをすることによって上手くなる」、「サッカー選手は育てるものではなく育つもの」というのは、つまり、二度と同じ状況のないサッカーにおいては、どんな状況でも自分で判断し局面を打開する個々の戦術・技術が重要であり、そのような選手になろうとする環境をどうつくるかが大切だということを言っているわけですが、あの岡田さんも、やっとこのことに気がついたということなのでしょうか。

この考え方は実は組織にも当てはまります。役割分担の明確な企業であればその重要度は低いのかもしれませんが、とりわけNPOやボランティア組織になると、個々の役割りは非常にあいまいになります。逆に役割分担を明確にすればするほど、与えられた仕事以外しなくなるという弊害も伴いかねない。

個々の人間が自分で判断し自分で行動する。周りの人間もその都度自分が今何をしなくちゃいけないのかをタイムリーかつ適切に判断しながら動くことによって組織は回っていくわけです。

「動的平衡」を維持していくためには、つまり自立した個を育てていくことを必要とするわけですが、NPOやボランティア組織が時に隘路にはまったり空中分解してしまうのは、「動的平衡」を維持しようとする「個」が未成熟であるということなのでしょう。その克服には時間がかかりそうですが、日本が新たな時代を切り開いていくためには避けては通れない関門であり、これは日本サッカーが世界を驚かせる力を付けるためにも全く同じである。そんな気がしています。





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最終更新日  2010/08/19 10:19:38 AM
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