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カテゴリ:この本に感動!~心打たれた一冊~
皆様こんにちは!!
昨日からパソコンが調子悪くって・・、 今やっと使えるようになりました! よかった(~o~) おそくなってごめんなさい!! 昨日に続き、『利益が上がる!NPOの経営学(跡田直澄氏著)』、 後編に入ります。 一般企業とNPO、 この両者の違いからでしたよね。 実は、この差は本当に微妙なのです。 例えば、 NPO先進国と言われるアメリカでは、 大学を卒業した人の”10人に1人”が、 NPOの道を志すそうです。 びっくりですよね! アメリカでは、 日本人がもっている”NPOのイメージ”とはだいぶ違うみたいです。 跡田さんは次のように書いてらっしゃいます。 アメリカでは、実際のところ「NPOをやるかベンチャー企業をやるか」の 二者択一はさほど深刻な問題ではない。 必要に応じて「立ち上げた組織をどちらで登記するか」 というだけの問題に過ぎないからである。 NPOも一種のベンチャーであるという気概が 今の日本のNPO業界には求められているのだ。 (62ページより) ますます、「う~~ん・・、NPOと一般企業との違いは??」 って思っちゃいました。 本題に入ります。 一言で言うと、”目的”が違うらしいのです。 営利企業は、 目的は文字通り ”営利(儲け)”、 それに対してNPOは、目的は”使命(ミッション)を果たすこと” ということらしいのです。 NPOの使命とは、 ”公益に帰する(社会に奉仕する)”ということらしいです。 だから、NPOは、収益が上がったからといって、 ”株主配当”みたいなことはできないのです。 ただ、 一般企業と法人税等の税制は全く一緒ですので、 どんどん事業拡大していってOKだし、 収益が上がったら、 従業員の給料もアップしていいようです。 言うまでもなく、一般企業でも、 NPOと同じく、 ”公益に帰する”という清廉な志を持ち、 日々仕事に励んでらっしゃるすばらしい会社もたくさんあると存じます。 僕も実際、そのような尊敬すべき人をたくさん知ってます。 松下幸之助さんは、 ”会社は社会の公器である”と、著書の中でおっしゃられてます。 そして、 私財を何十億と(50~60億くらいだったかな?)投じて松下政経塾をつくり、 大きな社会貢献をなさいました。 僕は幸之助さんが大好きで、心から尊敬しています。 でも当然、 幸之助さんみたいなすばらしい人もいらっしゃれば、 そうでない人(収益至上主義人間)も、残念ながらたっくさんいますよね。 つまり、営利企業は、”公益に帰する” すばらしい人もいらっしゃれば、 ”収益至上主義”に突っ走る人もたくさんいらっしゃいます。 でも、 NPOは、”清廉な志”でしか経営ができないように、 ”インセンティブ(大きな道筋)”がすでに作ってあるようなのです。 ただ、配当はできないけど、 給料アップとかは全然できるので、 最終的には、”その人の、『理念』 がどうなのか” という問題が一番なんでしょうけど。 跡田さんは、 「NPOサムライの出現を待つ」と書かれてます。 NPOサムライ・・・・、 かっちょいい!!! 結論に入ります。 今からの時代、僕もその一人ですけど、 起業を志す人間にとって、 ” NPOによる起業”というのも、選択肢の一つにあると思います。 なぜなら、そのNPO法人の使命である、 ”公益に帰する” という、”きれいな志” こそが、 実は、”ほんものの商売人の精神”だと思うからです。 これを ”社会的責任投資 (SRI)” と呼ぶようです。 目の前の”金銭のリターン”の為のみに投資するんじゃなくて、 社会的リターン(公益)のために投資する精神。 社会的責任投資・・・・、 なんてきれいな響きの言葉でしょう!!! そしてその誇り高い ”社会的責任投資” の精神。 その恩恵は、最終的には、まわりまわって、 自分に返ってきてくれるような気がします。 なぜなら、そんな”きれいな志”を持った人を、 世間が絶対にほうっておかないと、僕は思うのです。 そして、企業の大きな目的のひとつである、 『ROI(投資効率)』 の向上に、”直結する”と思うのです。 僕は今、人材ビジネスを目指して、 悪戦苦闘しながら、 ビジネスモデル(事業計画等)を作っているところです。 労働生産性の向上。 企業にとって、すごく大切なことだと思います。 ただ、 ”目先”の労働生産性 (どのくらい効率よく儲けてるかの指標) のみを、 追いかけるのはどうかと思います。 僕は、人材ビジネスを通じて、 ある程度は、目先の労働生産性を捨て、 ”公益に帰する” という精神を、 『営業戦略シナリオ』に組み込もうと思い、 その方向で作っています。 株式会社にしろ、NPO法人にしろ、 「一番大切なことは、本当は一緒だ」と、僕は思うんです。 ” この世で一番たいせつなものはなにか ” そんな、大切な”気づき” をいただいた一冊でした。 跡田直澄さん、良書を世に出してくださいまして、 本当にありがとうございました!! 起業を目指す人は、ぜひ一度読んでみてください。 峰松大介 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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