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今日の市場はパスするつもりだった。
けど、市場で知り合った老舗の店主が、ボクが加入することになる西部支部の支部長を紹介してくれるというので、そのためだけに出かけた。 しかし、出かけてしまった以上、山と積まれた本の束を目にしてしまった以上、やりすごすなんてこと、できはしないのだ、当然。 某文芸研究家の蔵書が大量に出品されていた。 ということは、その研究家は、亡くなった、ということなんだろう。 ボクも少しは著書のお世話になってるので、それなりの感慨が…。 その感慨を札に代えて、入札に参加しようと思うのだけど、ほとんどの本が線引きされている(研究家の本だからしかたないけど…)ので、なかなか積極的に欲しい、という気持ちにはなれない。 研究家の引いた線には、他とは違う意味もある、と思うのだけど、本単体になってしまえば、だだの線引き本。 十把一絡げの扱いにならざるを得ない。 それでもさすがにいい本も多い、心惹かれるままに、一応参加はしてみたが、取れたのは1口だけだった。 開札が始まって、いよいよ佳境、というそのときに、高知のオフクロから電話。 ファックスで送ってる「発送指示書」が届いてない、という。 どうやら、インクカセットが切れた様子。 交換は簡単なんだけど、オフクロもオヤジも、極端な電子機器拒否症。 しょうがないので、電器店にもっていって交換してもらうように指示。 なんてことしてたら、上がってた熱も一気に冷め、入札する気合もそがれてしまった。 もう打ち止めにして、市場を引きあげようか、なんて考えながら、まだ開札の始まってない3階をのぞいたのが、失敗???。 さっきの「もう止め」なんて気持ちは、瞬間に消し飛んで、あっさり、入札モードに切り換わってしまう。 なんて強烈な市場の誘惑。 んー、コレばっかりには逆らえない。 一気に、再びヒートアップ。 4階が不振だったから、気合も全開、がんばりました。 頑張ったかいがあって、どうしても取りたかった束、二口をガッチリ・ゲット。 「よっしゃー!」である。 ひとつは、ボクの一番の狙い筋である、昭和ヒトケタ年代のモダニズム時代の稀少本。 マジ、これでもか、で頑張りました。 もうひとつは、著者署名入り映画本。 すごいプレミアムがつくような著者の本はなかったけど、それでも新藤兼人や高橋治などの本も混じってた。 ローレン・バコールの本は、本自体はありふれているモノだけど、さすがにサイン本だと、意味が違う、よね(本物ならだけど…)。 が、ホントの注目は、本の束の脇にさりげなく添えられてたブロマイド(宣材スチール?)。 10枚ぽっきり、なんだけど、田中絹代、高峰秀子、高峰三枝子、三浦光子などの女優人の写真は垂涎。 みんな若くて、美しい。 サインがあるのは、清楚なナース姿で写っている田中絹代さんのだけ、だったのが少し残念だっただけど…。 最後の平台にも、「コレは、」という品が何点か。 けど、さすがに、ココでは、ボク程度の気合や頑張りもまったく通用しない、や。 「不同調」という昭和初期の同人誌30冊は、ボクの値踏みの倍。 「ユーモア」という同時期のまんが&イラスト雑誌(?)なんかは、はるかな高みを飛びこえてしまっていて、とても届きません。 ともに、ン十万の値。 「ユーモア」なんかは、わずか4冊でその値段。 んー、新米古本屋には、及びがたい奥の院の世界。 まだまだ、もっと修業してから出直せ、ってこと、だね。 頑張らねば。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年02月07日 06時52分52秒
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