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カテゴリ:心の病気を知るページ (精神疾患とは?)
アルコール依存症大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる状態が、アルコール依存症です。その影響が精神面にも、身体面にも表れ、仕事ができなくなるなど生活面にも支障が出てきます。またアルコールが抜けると、イライラや神経過敏、不眠、頭痛・吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈・動悸などの離脱症状が出てくるので、それを抑えるために、また飲んでしまうといったことが起こります。 「アルコール依存症」とは長年の習慣的な飲みすぎがもたらす病気お酒は「百薬の長」とも「万病のもと」ともいわれます。適量の飲酒は健康にいいといわれますが、多量のお酒は心身に好ましくない影響を及ぼします。 飲みすぎが習慣化している人の中には、時間や場所を選ばずにどんなことをしてもお酒が飲みたくなり、飲み始めたらやめられなくなるといった状態におちいる人もいます。この段階は、もしかしたらアルコール依存症かもしれません。飲みすぎが習慣化してからアルコール依存症になるまでの期間は、男性で20年以上、女性はその半分の期間といわれています。 アルコール依存症は「進行性」の病気アルコール依存症の患者数は現在日本国内で80万人以上といわれていますが、その予備軍も含めると約440万人にもなると推定されています。 危険な量はどのくらい?どのくらいの量から「飲みすぎ」になるのでしょうか。 早期に治療すれば回復が早いアルコール依存症が進むと、体や精神に悪いばかりではなく、飲酒運転で摘発されたり職場でのトラブルが重なって失業、というように社会・経済的な影響がだんだん大きくなっていきます。友人や家族との関係も影響をうけ、自分の内・外の世界で多くの大切なものを失うことになってしまいます。 アルコール依存症のサイン・症状アルコールへの精神的な依存があるアルコール依存症への精神的な依存とは、強い飲酒欲求とそれに基づくコントロールのきかない飲酒で特徴づけられます。
アルコールへの身体的な依存があるアルコールがいつも体内にある状態が続くと、脳はそれが普通の状態だと認識し、アルコールが抜けてくると、様々な不快な症状が出ます。
体に現れるダメージ肝炎や脂肪肝、膵炎などの疾患や、生活習慣病、果ては消化器系のがんなどの背景にアルコール依存症がある場合があります。世界保健機関(WHO)によると、アルコール依存症は60以上もの病気や外傷の原因になると指摘されています。 こころに現われるダメージうつ病、不安障害、パニック障害などの背景にアルコール依存症がある場合があります。 プレアルコホリズムのサイン連続飲酒、離脱症状は出ていないけれども、お酒が大好きで体調を崩していてもやめられない人、いけないと思っても飲酒運転して事故をおこしたり、自分や人を傷つけたりといった問題をおこしている人などは、プレアルコホリズムが疑われます。 これらはあくまでも目安です。 アルコール依存症の治療法治療の内容アルコール依存症の場合、治療は外来でも可能ですが、わが国では治療の主体は入院治療です。入院治療は次の3段階に分けられます。 1) 解毒治療: 体とこころに起きている合併症の治療と、離脱症状の治療。 2) リハビリ治療: 個人精神療法や集団精神療法で、本人に飲酒問題の現実を認識して断酒の決断へと導く。退院後のリハビリ治療を視野にいれて自助グループへの参加なども始める。本人や家族に十分な説明をしたうえで抗酒薬の投与も開始する。 3) 退院後のアフターケア: a) 病院・クリニックへの通院、b) 抗酒薬の服用、c) 自助グループへの参加、という「アフターケアの三本柱」を継続する。 1) の解毒治療は一般病院で行うことも充分可能ですが、2) リハビリ治療と3) 退院後のアフターケアはアルコール依存症の治療のノウハウをもつ専門施設にゆだねるのがよいでしょう。 アルコール依存症の治療で行われる精神療法アルコール依存症治療の中心的存在です。個人精神療法や集団精神療法で、本人に飲酒問題の現実を認めさせ断酒の決断へと導きます。 アルコール依存症での薬物治療の種類
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最終更新日
2014年10月11日 10時32分36秒
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