希望ヶ丘の人びと 重松清著
嫌いだと思いつつまたまた読んでしまった重松清さんの新刊。圭子が亡くなった。39歳。子宮がんと卵巣がん。わかった時は末期。中学の先生をしていた彼女は悔しいと言った。小学生の息子と中学生の娘を残して死ぬのは悔しい・・・残された家族3人は母親が小中学時代を過ごした「希望ヶ丘」に移り住み母親の影を探す。父親は脱サラして進学塾を開く。果たして、「希望ヶ丘」とはどんな街だったのか?そこで母親の姿を見つけることができるのか…相変わらずの重松節。愛する者の死といじめをちりばめてそこに人情を加え、泣かせどころは外さない。アラフォー世代のオヤジ向けの作品ですね。説教とうんちくがちりばめられていて、中には良いことも書いてあるんだけど多すぎて心に残らないよ、重松さん。彼の小説、評判良くてね、泣いたという人が多い。いつか泣かせてくれるかとまた読んでしまって酷評しています。悪口ばかり言うなら「読むな!」と叱られそうです。圭子さんの初恋の人「エーちゃん」が好きでした。★2つは彼にささげます。 ★★