アガサ・クリスティ「ABC殺人事件」 第1話
1933年のロンドン。一線を退いた年老いたポワロは、安アパートでうらぶれた暮らしをしていた。そこに奇妙な挑戦状が届く。「アンドーバー」という地名と「3月31日」と日付が書かれていた。差出人は「A.B.C.」。不吉なものを感じたポワロが4月1日にアンドーバーに出掛けると、イニシャルがA.Aのアリス・アッシャーという老婆が殺されていた。 「B」で始まる町ではイニシャルB・Bの若いウエイトレスが殺され、いずれも現場には英国のすべての鉄道駅をアルファベット順に紹介した「ABC鉄道案内」が置かれていた。「C」で始まる町のイニシャルC・Cの貴族一家では、末期がんの妻と若い女性秘書の反目が続いていて、どうやら次の殺人はここで起こるようだ。クリスティのこの作品は有名でもちろん昔に読みましたがほとんど覚えていません。ただ、印象的な事件でしたのでおぼろげな記憶がある。ポワロがこんなに年老いて、周りに白い目で見られていた作品があったかしら・・ヘイスティングスもいない・・ジャップも死に、後がまの若い警部はポワロを目の敵にしてののしる。こんなポワロ見たことないわ。 ★★★