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カテゴリ:映画
ビクター・ナボルコスキーはヨーロッパの小さな国からアメリカにとある目的でやってきた旅行者。 英語はまったく話せないが、その目的と、観光を楽しむために彼の胸は躍っていた。 しかし、彼は空港に足止めされて身動きできない身の上となる。 なぜなら彼の祖国は、突如として革命が起き、内戦状態となり、飛行機が出なくなったのだ。 そしてアメリカ本国に足を踏み入れることもできない”法の裂け目”の状態に陥ってしまったビクターは、とある生活を決意するーーーー。 これ、スピルバーグ監督作品なんですよね。 言われなければ気づきませんでした。 私はスピルバーグと言えば、「ET」や「未知との遭遇」などのSF映画監督という印象が強いのです。 もっとも、映画館で上映していた彼の次回作は「宇宙戦争」のリメイクだそうですから、そちらの方もまだまだ手がけていくつもりなのでしょうね。 映画の印象としては、「フォレスト・ガンプ」に似ています。 とぼけてはいるけれど、純粋無垢で善意に満ちあふれた人物が、周囲に明るさと希望をふりまいていくというお話です。 主演もトム・ハンクスと同じだし、ヒロインが心に傷を持った女性というのも似ています。 もしかして、この企画は「フォレスト・ガンプみたいな映画を作ってみる」というお題でできたお話じゃないかとすら思いました。 あらすじ自体は類似していないのですが、作品の雰囲気が似ているんですよ。 でも、「フォレスト・ガンプ」が感動大作の形を取りながらも、病めるアメリカを皮肉たっぷりに描いていた仕掛けのおもしろさがあったのに対し、こちらはあくまでタイトル通り、ターミナル内で展開していくお話ですから、「フォレスト・ガンプ」と比べると少々スケール観は落ちます。 まあ、比べる私がおかしいのでしょうが(^^;)。 「キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン」と同じく、スピルバーグが「僕はこんな映画も撮れるんだよ」とリラックスして撮った小品、といった趣です。 ずばぬけた部分もないけれど、これといった傷もないし、 ほっこりして観るにはいい映画じゃないでしょうか。 ここからはネタバレになるのでご注意を。 あのヒロイン、結局最後まで何も変化しませんでしたね。 私はてっきり今までの自分を捨てて、主人公と旅立つという結末だと思っていました。 できすぎかもしれないけれど、なんせハリウッド映画ですから、これくらいハッピーエンドになるんじゃないかと思ったもので。 あの人、ずーっと不倫するんでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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