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カテゴリ:小説
勇作のぬくもりを全身で受け止めながら、玲は布団の上に横たわっていた。羞恥のあまりきつく閉じていた目を開けると、いとおしげな勇作のまなざしにからめ取られる。
帰宅してすぐに勇作におしたおされた。今夜のパーティはどうだったかと尋ねられ、アランに連れ出された顛末を話した結果のことだった。フリーハウスのことを小説に書くことは話していないが、編集者である悠美との交友を続けているのは勇作も知っている。 「今日はいいコネを探してくるんだぞ」と冗談めかしながらも笑顔で送り出してくれた勇作に胸が痛まないといえば嘘になる。今日のシフトは玲だったのだが、何も言わずに代わってくれたのだ。 「アランのやつ、お前に手出しはしなかったようだな」 玲の全身を検分した後で、勇作が言った。 つづく ポチっと押していただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月02日 23時16分17秒
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