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カテゴリ:小説
いつだって勇作は玲を守ってくれた。大きな翼のような愛でつつんでくれた。
そう思い当たった時、自然と玲の唇は動いていた。 「先生、好きです。俺、先生のことが好きです――大好きです!」 言い終えるや否や、待っていたとばかりに貫かれた。腰を強く両腕で抱かれ て、引き寄せられる。 一番深くつながったまま、かき回される。泣きじゃくりながらしがみつくと、勇作はそれ以上に強く抱き返してくれた。 「俺もお前が好きだ、玲。大好きだ。一生、そばにいてくれ。ずっと俺から離れ るな――!」 「はい――はい、先生!」 夢中でうなずきながら、自分からも勇作をもとめる。何度も突き落とされ、そ のたびに熱い腕で受け止められる。いつしか玲は絶頂の中、無我夢中で叫んでいた。 「先生、大好きです、先生――!」 叫ぶたびに、心の中につもっていた澱が取れていくようだった。やがて玲は勇 作の腕の中で深い眠りに落ちていった。 つづく ポチっと押していただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月08日 23時51分37秒
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