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テーマ:アニメ!!(3880)
カテゴリ:アニメ
が、自己嫌悪と畏れの代わりに胸にわき上がってきたのは、甘くて切ない感情と、スザクのおもかげだった。
もう一度、スザクと愛し合いたい。 そんなことを強く願っている自分がいる 「そ、そんな……私が、あいつを好きだなんて……」 我知らずつぶやき、両腕で体を抱きしめるカレンにC.Cがひざまずいて顔をのぞき込む。その瞳は今まで見たことのないあたたかいものに包まれていた。 「素直になれ。そしてふたたび、あの男と愛し合え。それがお前の本当の望みなのだから。そして”ここ”ではお前たちの望みを叶えてやれる」 C.Cの大きな瞳が、魅入るようにカレンをのぞきこむ。 途端に、脳裏に電流のようなものが走り、一つの言葉が脳裏に浮かんだ。 ずっと秘めていた想いが。 「スザク! 私、今でもあなたが大好きよ!」 瞼を開けると、スザクの顔があった。 泣きそうな表情で、こちらを窺っている。 カレンの意識が戻ったのがよほど嬉しかったのだろう。 飛び上がらんばかりに喜んだスザクに抱きしめられる。 「良かった……良かった、カレン! 」 スザクの腕につつまれたのは、あのいまわしいギアスにかかっていた間以来だった。 ギアス解除後もその間の記憶は残った。 スザクを幼なじみの恋人だと信じ、自ら進んで抱かれていた自分。 スザクを想い、彼に愛され、それだけがすべてだった自分。 (ど、どうして私、あいつのことこんなふうに思ってるのっ?) 正反対の理想を持つ敵。 忌むべき相手だったはずなのに。 けれどもスザクへの想いは消せなかった。 そんな自分の二律背反が許せなくて、ますますスザクを憎むことで、想いを忘れようとした。 彼さえこの世にいなければ、また元の自分に戻れると思った。 つづく ポチっと押していただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓ < お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月28日 00時31分01秒
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