自閉症児のための 明るい療育相談室
自閉症児の療育の職人、二人の共著です。「自閉症児のための 明るい療育相談室 ~親と教師のための楽しいABA講座~」ABAの本って、ちょっと難しくって、やさしく書いてあるといわれる本でも、応用行動分析の最初の説明を読むのがあまり面白くないんですが、この本は、どこから読んでもおもしろいです。最初から読みやすいです。そして、質問が、とてもよくある質問(トイレトレーニングのことや、一人遊びのこと、食事中の食べ歩き、言葉のやりとり、困った行動などなど)ばかり54問。対応方法が二人分の108の回答。具体的で、かつ、納得できます。できるかな、と思うこともあれば、なかなか難しいなっと思うこともありますが、なるほど、こんなやり方もあるんだ、とか、そんな風に解決の糸口を考えてみるんだとか、いろいろな視点で面白く読めます。“今まで詳しく明かされてこなかったテクニック、独自の技法が満載です”職人だからできる、から、エビデンスを知って、できる人を増やしていく時代になってきたんだなぁを実感できる1冊です。