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カテゴリ:観ました
レイトショーで観ました。 だいぶ以前に読んだ梨木香歩さんの原作がとても良かったので 「映画化かぁー・・・楽しみだけど、どうかなぁ~??;」 と思って いましたが、その心配は杞憂に終わりました。 それはゆみたろだけでなく、多くの原作ファンに共通する感想 ではなかろうか? と想像するほど、原作の持つ世界を大事に していた映画でした。 きっとこの映画を作った方たち全員が、梨木さんの 「西の~」 に 感動した体験があるんじゃないかな?と思えるほどでしたよ。 おじいちゃんからのギフトであるワイルドストロベリーの群生、 よく眠れるおまじないのベッドサイドに吊るした玉葱のネット、 お母さんのパジャマでリメイクしたまいのエプロンとスモック、 曾々おばあちゃんが体験したという婚約者との海のエピソード、 森や庭に溶け込むように建つ、暖かで可愛いおばあちゃんの家、 そしてラストの 『・・・ダッシュツ ダイセイコウ』 のメッセージ どれも原作どおりで感激でした。 原作は、どちらかというとまいの視点で読んでいたゆみたろ ですが、映画はおばあちゃんの視点で感じることが多かった かなぁ。 特に、おばあちゃんが眠れないまいに “約束” をする場面、 それと、両親と行くことを決めたまいを一人見送る場面では 涙が止まりませんでした。 いとおしいと想う相手には、自分に何かをしてほしいと望む ことってないですね。 ゆみたろは孫も娘もいませんが、自分が担任や担当した子に 同じような気持ちを持つので、まいへのおばあちゃんの愛が よく解るように思います。 最後には、おばあちゃんの死と対面するまいですが、それは 決して不幸なことでなく、おばあちゃんとの約束が果たされ、 まいのおばあちゃんへの “大好き” が ちゃんと伝わっていた ことの証明となります。 自分のために、どんな時にも損得なしに、泣いてくれる人や 笑ってくれる人を持っている子は幸福だと思います。 せつないけど、とても幸福で豊かなお話 (本も映画も) です。 娘や、娘のような子に、ぜひ勧めたい作品です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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