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カテゴリ:出かけたい!
リスボンもそうらしいが、ローマは7つの丘から
なる。(実際にはもっとあるのだが、古代 ローマ時代の旧市街は非常に小さいので) そのひとつ、チェリオという丘は、ちょうど、コロッセオ の南東に位置し、旧市街内でありながら、とても静かで 私の好きな場所のひとつ。 ここには、チェリモンターナという閑静な公園があり、 夏の間は夜、コンサートが開かれている。週末には、 ローマっ子が、散歩に来る公園のひとつになる。 古代ローマ時代には、クラウデイウス帝 という皇帝のために(彼の死後作られた)テンピオつまり 神殿があった場所。 コロッセオに近いということもあって、剣闘士たちの病院 やら、死体安置所、また彼らの練習所や寝泊りする場所が あったところにもなる。 私が今回出かけた、聖ジョバンニ、パオロ聖堂の横にある 鐘楼の下の部分は、クラウデイウス帝の神殿の一部がその まま使われている。 鐘楼の壁には、12世紀の色とりどりの皿などが はめ込まれていて、それも楽しい。 聖堂の地下には、古代ローマ時代の家が残っている。 この聖人たちが住んでいた家でもあり、彼らはそこで殉教し、 その上に5世紀頃聖堂が作られたらしい。 現在の聖堂は、何度も修復されたのものだが、内部の床模様 は、昔の色大理石を再利用したもので、大変美しい。 さて、コロッセオ南のサングレゴリオ通りから、チェリオの 丘に登る小道を、クリヴス スカウリという。 古代ローマ時代からの道になる。 聖堂に行く手前、きれいなアーチがいくつも道を挟んで作られて いて、興味深い。これは、古代ローマ時代に、インスラといわれる 現在の長屋がここにあったのだが、一階にはお店があったので、 その前の柱廊として、使われていたもので、中世には屋根があったという。 このインスラが後に金持ちの家、ドームスに改装されるのだが、 現在、修復が終わって、このドームス跡を見ることが出来る。 内部は、複雑な構造になっているが、というのも、1世紀から 4世紀にかけて、何度も作り直されているからだ。 内部での見ものは、何といっても、古代ローマ帝国後期のフレスコ画。 以前の繊細さや立体感がなくなり、中世に近くなることを思わせる。 絵の題材自体は、キリスト教だけでなく、色々なテーマが混ざっている。 聖ジョヴァンニ パオロ聖堂のサイト チェリオの古代ローマ時代の家 火曜日、水曜日は休館。 10時から13時までと、15時から18時まで。 チケット 6ユーロ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.09.18 00:39:44
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