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カテゴリ:シネマ
懐かしい思いを抱きながら、20年ぶりくらいにこの映画を 観た。 懐かしいというのは、大学時代に仲の良かったゼミの友人 たちと新宿の映画館で観たのを思い出したからである。 さて、ご存知のように原作はイタリアが誇るウンベルト エコーの同タイトルの本から来ている。
ウンベルト エコーは、イタリア北部のアレッサンドリア出身、 トリノ大学では神学大全で有名なトマス アクイナスについて 論文を書いていることからも知られるように、中世の大家である。 現在は、ボローニャ大学で教鞭を取っているが、著作も多い。 時代は教皇庁がアヴィニョンに行っていた時代。つまり1300年代 半ば。場所は、北イタリアのベネデイクト派修道会がある所らしい。 そこへ、フランチェスコ派修道士たちがやって来る訳だが、 ショーン コネリーが演じるのは、その修道士の中でも中世にしては 開けている視野をもつ修道士。 彼が連れているのは、シャーロック ホームズのワトスン役のような 修道士見習いの若者。 この修道院の中で次次と死体が見つかり、(小さな子供がいる方は 見せない方がいいかも)その謎をコネリーと見習いが解いていくと いうもの。 話はそれだけでなく、異端裁判が行われたり、古くから修道院で 行われていた細密画の秘密が暴かれたりとさすがエコーらしく、 中世がよく描かれている。 昔観たけど忘れちゃったという方にも、観た事が無いという方にも お勧めの映画。 原作も合わせて読むといいかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.29 22:12:55
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