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私が好きなアヴェンテイーノの丘は、ローマの7つの丘のひとつ
だが、旧市街になる割には、観光スポットとしてはあまり賑わいが なく、ひっそり静かな場所で散策にいい。 現在はどちらかというと高級住宅地として知られる所 だが、ここに穴場があることは前にも紹介した。 アヴェンテイーノの穴と言われる所で、それを見にくるだけでも 価値はあると思う。 この穴がある場所は、実はマルタ騎士団本部の建物の扉の鍵穴。 テンプラーリと言われる十字軍遠征に関わるテンプル騎士団が ベネデイクト派修道院のあった所に入り、そこからマルタ騎士団 本部になったというもの。 となりにある教会はサンタ マリア デル プリオラート、 マルタ騎士団本部の建物と庭園、教会と広場を囲む壁の装飾は すべて1700年代の芸術家ピラネージによる。 ピラネージはヴェネツイア近郊に石切職人の息子として生まれ、 ローマに入ってコルソ通りに工房を構えたが、当時の芸術アカデミー に入会できたという実力者で、時の法王クレメンス13世に可愛がられた。 彼の有名なものは、エッチングではないだろうか。 不思議な魅力がある作品を残し、のちの新古典主義に影響を与えたと 言われている。 天才はいつも時代のずっと前を進んでいるものらしい。 このアヴェンテイーノの穴を見に来ることがあったら、是非広場に 立って、ピラネージが唯一ローマに残した建築を眺めるのも 楽しいのではないかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.12.23 22:23:58
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