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カテゴリ:本に読まれて
大学の知人に奨められて読んだこの本。 アンリ マテイスのヴァンスにある礼拝堂の話から、ルネッサンスの ブルネレスキのフィレンツエ大聖堂クーポラのこと、またマサッチョ やマソリーノ、フイリッピーノ リッピのやはりフィレンツエにある ブランカッチ礼拝堂のこと、フェルメールの信仰のアレゴリーの絵 *これはメトロポリタン美術館在*まで 今までの概念がひっくり返されるような感じでちょっと難しかったけれど 非常に面白く読んだ。 例えば、中世のキリストのパントクラトール*宇宙を支配する 創造主*は実は逆遠近法で描かれていたもので、遠近法の欠点が 既に分かっていたためとか。 アンリ マテイスの礼拝堂の絵は一般的にはあまり評価されていない ようだけれど、実は没入の効果とか、視覚の錯乱という効果を彼が 狙って作っているものだとか。 本の中には数多くの美術批評家たちの考えが注入されて、それを 読んでいるだけでも勉強になる。 ルネッサンス美術を中心とするアート全般に興味がある方には 是非お奨めしたい本。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.01.16 22:58:22
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