ゆりんいたりあ日記

トラモンターナ（地中海の北風）が吹いて気温がぐっと
さがり、ローマの最低気温はマイナスになったらしい。
でも、気持ちよい秋晴れできりっとした空気になった。

以前から行きたかった場所に行って来た。
ここは本当に久しぶり。
今は地下鉄のＢ線の駅sant-agneseが出来たから
結構便利に行くことが出来る。

聖女アニェーゼが亡くなったのは、今はナボナ広場になる
ドミテイアヌス帝の大競技場だった。彼女が殉教した所に
建てられているのが、ナボナ広場のサンタニェーゼ教会。
だが、この聖女の遺体が祀られているのは、このノメンターナ
通りの同じ名前の教会になる。
区別がつくようにこの教会には城壁の外にあるサンタアニェーゼ
教会と名前がついている。

この聖女をとてもいつくしんだということで、キリスト教を公認
したコンスタンテイヌス帝の娘たちコスタンツアとヘレナがこの
教会（ノメンターナ通りの）近くに彼女たちが亡くなった後、
葬られることになったらしい。

前置きはともかく、だから構内には二つの教会があるわけだが、
ひとつは聖女アニェーゼを祀った教会として、もうひとつは
コスタンツアのマウソレオ（霊廟）として有名な所になる。

特に、コスタンツアの霊廟は初期キリスト教の教会として
古代ローマ時代の建築の影響を多々に受け、大浴場のカリダリウム
（熱いお湯が使えた場所）をほうふつさせる形をしている。
また、内部のモザイク（もともとはもっと素晴らしいものだったようだ
が、現在はクーポラの周りの廊下天井に残っている）が素晴らしい。



もちろん、修復されているものだが、ローマで残るモザイクとしても
最古のものといわれ、４世紀から５世紀のものと言われている。



行き方はいろいろあるのだが、先にお話したようにＢ線のＪＯＮＩＯ行き
に乗り、（ＲＥＢＩＢＢＩＡではなく）サンタニェーゼ駅で降りて、サンタニェーゼ
通りを上がっていくとすぐに右側に見えてくるので分かりやすいと思う。

街の喧騒を忘れてホットするような静かな場所だが、
お昼休みに閉まってしまうので注意。