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カズオイシグロの今回の受賞は彼自身もまた出版界(文壇)も
予想外だったらしい。 先日イタリア主要新聞のひとつラレプッブリカの文化欄2ページに 渡って彼の受賞直後のインタヴィウと、彼の作品紹介、文壇の 反応と3つの記事が載っていた。 特に興味深かったのは、インタヴィウ。 彼が住むロンドン北部のGOLDERS GREENは、彼は22年前 から住んでいるというが、特にユダヤ人が多く、外国人が多く住む ミドルクラスの住宅地になるそうだ。 彼がそこに家を決めたのは、HAMPSTEAD公園も近く、またいい学校 があったからだという。 記者が入った居間にはピアノ、LP蓄音機、沢山のLPに、シャーロックス ホームズの本シリーズが揃っていて、彼の本は見えなかったという。 私がインタヴィウの記事を読んで笑ったのは、受賞があまりにも予想外 だったので、シャンプーもしていないし、分かっていたら髪を染めておいた のにという彼の言葉。 インタヴィウの途中でNORWICHで勉強するお嬢さんからの電話があったり、 彼の91歳のお母さんに彼が電話したりという場面が入る。 *奥さんはスコットランドの人* 受賞はまず、彼の出版社FABERから電話があったが、彼は何かの 間違いではないかと思ったという。そのあと、BBCから電話があったので それじゃ間違いではないんだと思い、最後にノーヴェル賞委員会から かなり冷静な感じで電話があって、賞をお受けになりますかと言われた と。 沢山の作家がいる中で、自分が受賞するのは非常に申し訳ない気が するけれども、昨年ボブ デイランが受賞し、その次の年に*彼は ボブデイランの大ファンらしい*彼が受賞できるのは、光栄だと話していた。 最後にBREXITについてどう考えるかという質問に対して、現在の状況と して国々が国際的に開くのではなくて自分自身の殻に閉じこもってしまう 傾向があると、ただ、彼の見解では将来的な展開によってその傾向が なくなればいいと思っていると、彼の今回の受賞はそれを望んでいる委員会 からのしるしであり、また、彼からの将来への希望と思うという彼の言葉に 感銘を受けた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.10.09 00:00:04
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