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ゆりんいたりあ日記

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ゆりんいたりあ

ゆりんいたりあ

2023.01.09
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カテゴリ:シネマ
私は少し天の邪鬼の所があって、人が騒ぐことは
懸念したりするときも多いのだが、これはどうかな
と思いながらも、話題作のこの映画を観て来た。

日本にはまだ入っていないようだけれども、原作
は邦題では「帰れない山」というタイトルで、新潮
クレストブックスから出ているので、興味ある方は
是非とも。
2017年ストレーガ賞を獲得している。


帰れない山 (新潮クレスト・ブックス) [ パオロ・コニェッティ ]

で、いきなり余談になってしまって申し訳ないのだけれども。
このパオロ コニェッテイのビオグラフィを読んでいたら、
なかなか興味深かったのは、ミラノ出身で、大学では数学を
専攻したのに関わらず、道を変えてミラノの映画学校ルキノ
ヴィスコンテイを出ている。

最初は社会的、政治的また文学的なドキュメンタリーを作成
していたようだ。

2003年からは小説を書くようになったようだが、一番のヒット
作はこれになり、30か国で販売されている。

彼は非常にアメリカ文学に興味があり、NYに何年か住んでいた
らしい。好きな作家は、サリンジャーとカーヴァーであり、
短編創作を論じたエッセイ、例えば「A pesca nelle pozze piu profonde.
Meditazioni sull arte di scrivere racconti」(一番深い井戸で釣りをして
みる、小説を書く技についての瞑想)などをだしている。

彼の愛する所はまた山であり、特にアオスタ渓谷は幼少期夏を過ごした
場所で、30年後にまた住むことになったようだ。
ウイキに依れば、標高1800mのブルッソンに住んでいるらしい。
そこで、文化的なイベントをオーガナイズしながら山小屋を経営
しているという。
イベントは、毎年7月3週目の週末辺りで、アートから本、音楽
を山で、というものらしい。

映画でも出てくる、ヒマラヤには彼自身の経験からを語る本が
何冊か出ている。
例えば、Senza mai arrivare in cima(頂上には行くことなく、
ヒマラヤ旅行)や La felicita del lupo(狼の幸せ)など。

映画のあらすじは、トリノ(原作ではミラノ)に住むピエトロ
が家族で夏ブルッソンの小さな村グラナにやって来るところから
始まる。(作家自身が住んでいる場所)
アオスタ渓谷内、モンテローサのふもとだ。

ピエトロの父親は山好きで、息子に山歩きを教え、山への情熱
を息子に伝える。
グラナでは村の農家の息子ブルーノと仲良くなり、夏中一緒に
過ごす。勉強ができないブルーノをピエトロの両親が助け、
農家で働く代わりにトリノに来たらどうだろうと、提案をする
が、ブルーノの父親に反対されて、実現しないままに終わる。

思春期はお互い別々の道を進むことになり、ブルーノは村で
農家や左官屋の仕事をし、ピエトロは、ミラノで勉強を始める
が、ドキュメンタリーの仕事をするために父親と仲たがいし、
トリノに移住する。

ピエトロは父の死で相続した、山の小さな土地に壊れた山小屋
をブルーノと一緒に夏中働いて、小屋を作り直す。
ピエトロの街の友人たちが山小屋を訪ねたことから、ブルーノ
はピエトロの女友達ララと仲良くなる。
ブルーノとララは山で一緒に暮らし始め、牧草地を経営し、
女の子が出来る。

ピエトロはドキュメンタリーの仕事で、ネパールを訪ね、
ヒマラヤの魅力に取りつかれる。

一方、ブルーノとララの仕事はうまく行かず、借金に追われ
ながらララは女の子を連れてお母さんの所に帰る。
ブルーノはピエトロの援助を受け入れることができず、孤立
してしまう。

ざっとこういう感じだが、山や自然の景色が素敵でうっとり。
まずは本を読んでみないと。お奨め。
映画も日本で見られるようになることを祈りたい。





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Last updated  2023.01.09 20:22:20
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