STANCE&STYLE～自分らしく、出来ることを…～

昨日ちょっと時間があったので映画館に『感染列島』を見に行ってきました。以前は洋画ばかり見ていたんですが最近は邦画もいい映画が沢山作られるようになってよく邦画も見るようになりました。
　そして、今回の『感染列島』すばらしいです。私の感性がブルブルと揺さぶられるのを感じました。その中で一番心に残っている言葉があります。私が見ていて一番鳥肌が立った言葉で何かに気づかされた言葉です。
　『薬やワクチンで挑むんじゃなくて、人と人が血でつながって何とかしよっていうんだもの。ウイルスも許してくれるんじゃないかな。』

　この言葉の捉え方というのは人それぞれだとは思うんですが、私は１ＰＴとして患者さんとのことを考えてしまいました。私が感じたのは同じ血が通い心を持った人（ＰＴ）と人（患者様）が触れ合うからこそ、そこでしかできないことがあるんではないかなと思いました。先日将来的にはリハビリロボットができてそのロボットがＰＴの代わりにリハをおこなってくれる時代が来るからＰＴはいらなくなる時代が来るという話を聞きました。しかし感染列島のその言葉を聴いた瞬間にそんなことは絶対にないと確信しました。何の根拠もないことなんですが人と人とが直接触れ合うことで手のぬくもりや心が相手に伝わる。そのこと自体がロボットには絶対にできないことだと思う。ぬくもりや心が伝わるからこそそこに安心感や信頼感が生まれ、予想以上の効果が出るかも知れません。なによりも患者様の心を受け取り心で返すそれこそが人と人にしかできないことだと思う。本当にそのことを再確認し、同時に患者様に触れさせていただく場合に本当に丁寧に心を込めて触れさせていただかなければいけないなと強く思いました。
　私のＰＴとしての目的というか夢は、今までもこれからも『私と出会ってくれる患者様を元気にしてあげること』に限ります。ＰＴとして有名になりたいとか講演で全国を回れるようになりたいなんて気持ちはこれっぽっちもありません。ただただ何かの縁で私と出会うことになる患者さんをなんとか元気にしてあげたい。それは治療で痛みをとってあげることだけでなく、元気がなかったり落ち込んでいる患者様の話を沢山聞いてあげて、沢山話をして『鈴木さんなんか私あんたと話して元気になったよ』という言葉だけで十分なのです。大きなことは何もできないので、ただ自分と何らかの縁で出会ってくれる患者様というのは頼る人は私しかいないし、私しかなにかをしてあげれる人はいません。そんな形で私に出会ってくれる患者様をどんな形でもいいので『元気』を与えられたらいいなと思う。そしてそれが地域の人に口コミで広がっていろんな悩みや問題を抱えた人が私を頼ってきてくれる。私との出会いを求めてきてくれるようなそんなセラピストになりたいし、目指してこれからも日々がんばっていこうと思っている。

『たとえ明日地球が滅びるとも、今日君はりんごの木を植える』
そんな人に私もなりたい。