昨夜、一晩中 痛みどおしだったという 実家の母を抱きかかえて 近くの病院に連れて行きました。 あまりの痛さに 口が重たくなっていて 私には夕飯に「鯖のりゅきゅう」を食べたとは一回も言いませんでした。 血液検査をして レントゲンを撮り、触診をして 点滴をして三時間ほど経過したころ 昨夜、お刺身とか食べませんでしたか?特にサバだとか?と聞かれてふと 思いだしたのだそうです。それもほんの一口食べた 「鯖」に糸のようなアニサキスが二匹も内視鏡で 発見されました。 胃の内壁を噛みつくそのアニサキスは ピンセットのような器具でつまもうとすると内壁にしがみついてはなれようとしません。悪戦苦闘しながら 医師の方もやっきになり 追いまくります。 やっと一匹つまみあげると そのアニサキスは容器の水の中で 激しく泳ぎ回ります。 つぎに内壁から血のにじんでいるあたりを重点的に アニサキスが潜んでいないか探します。 するともう一匹見つかりました。糸がもつれたような格好で発見です。 捕まえるのがまた一苦労!口から出すと もう他にいないか 入念に再点検です。先生に看護婦さん二人に私で 隈無く 素早く見ます。でも 自信がないので何もいえません。先生がもういないと言ってくれと冗談をいいながら もういない宣言をして 無事内視鏡を終了しました。 八八歳の生涯 鯖もアジもいっぱい食べてきたと思うのですが アニサキスと出会って身体の中まで入り込まれた アイタタな 20時間でした。 右下の写真の真ん中にある白い細い輪っぽいのがアニサキス一匹目です |