里山に住んでいると 柿とは切っても切れない関係にある。 かなり日が長くなり ちょっと小腹の空いたときに 熱いお茶に この干し柿を1個食べるとすごい満足感がある。 そういえば菓子職人が柿の味だけは 難しいと聞いたことがある。 晩秋に渋柿の皮を剥いて 天日に干したものを 渋が抜けて 甘みがとろんと充実したところを見計らって 冷凍庫で保存する。 自然解凍して 焼酎をスプレーしておくと 日持ちして柔らかで美味しい。 もうそろそろ、風薫る五月を迎えると 柿の葉っぱを採って 柿茶をこさえる。苦くもなく 良薬としては 最高だと思う! 5月下旬から10月まで 柿茶は作ることができる。 8月終わりから9月はじめのころ 青い固い 柿の実を採って 柿渋用の渋汁を寝かせる。防腐・防虫にすぐれものの 柿渋汁。 これで染めた天然色も 人工では出せない味わい深い独特の色。 娘婿が帆布を柿渋染めして バックを作る構想を練っている。フランスでパリエ(籐のかご)は一生ものと言っていた。これからはいいものを愛着を持って一生使う。 これがスローライフを実現できるきめてと思う。 義母は自然になりたい放題摘花もせずに 晩秋には柿の実がたわわになる。ちぎっては 箱に並べて 毎日1個づつ 柿を食べる。 終いには とろんとした 熟し柿となって 甘みも更に増して美味しいという。