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これまで虫捕りについていろいろ書いてきたが、今日はまず、1950年代の大阪、とりわけ市内北部(西淀川区)で、どんな虫が捕れたかを主な種類をざっと挙げてみる。(正式学名ばかりではありません)
・トンボ類(ヤンマ・ギンヤンマ・シオカラトンボ・アキアカネ・カラストンボ・糸トンボなど) ・蝶類(モンシロチョウ・モンキチョウ・アゲハチョウ・カラスアゲハ・シジミ蝶類・セセリ蝶・蓑虫・蛾類など) ・セミ類(アブラゼミ・クマゼミなど) ・バッタ類(イナゴ・ショウリョウバッタ・オンブバッタ・カマキリ・コオロギ類) ・水生昆虫(ミズスマシ・アメンボウ・ミズカマキリ・ヤゴ類など) ・その他(マルムシ・ハサミムシなど) 繰り返しになるが、これはけっして山の中で捕れた昆虫の種類ではない。その当時もすでに都会だった街の中や歩いてすぐの草原・草むら・河原・小さな水辺などで捕った(捕れた)昆虫なのだ。 ところで、この昆虫採集というあそびは、しばしば残酷と思える場面に遭遇する。網で虫を捕まえて、中を見たら羽の取れていた蝶や、足や時には首が取れていたトンボが入っていたと言う事は少なくはない。 また、前にも書いたが、ザリガニ(虫ではないが)釣りのエサに蛙の股を裂いたのとよく似たことに、立派なヤンマなどのエサとして、シオカラトンボなどの羽や足を引きちぎって、それに付いている身を食べさせる事もあった。 その他、捕まえて虫かごに入れっぱなしで、結局死なせてしまって無慈悲に捨ててしまう経験は、それこそ掃いて捨てるほどある。昆虫標本づくりすら、捕ったその場で殺す方が完全な標本ができる。 この様に、虫捕りは残酷に思える行為・出来事とは全くの無縁ではないのだ。というよりある程度の残酷さは虫捕りには付き物といった方が当たっているかも知れない。 さて、虫捕りでのこの様な残酷(的)な行為については、様々な意見がある。最近どなたかの日記で見知ったことだが、ある教育評論家の説で、虫の足をもぎ取るような行為は生命を大切にする子に育つ事につながるかのような記事があった。 果たして、その事は正しいのだろうかと言う疑問があるが、一方でその様な残酷な行為は虫から小動物そして人までにエスカレートするおそれもある、と言う真反対の意見まである。 私は、そのどちらも正確さに欠ける意見だと思っている。こどもの成長はそんな単純に進むはずがないだろう。虫捕りで経験する残酷な場面・行為だけが、生命を尊んだり、反対に生命を軽んじたりする資質をつくりあげるのではないと思う。 虫捕りに関して言えば、遭遇した残酷な場面を、そのすぐ後やもう少し成長してからでも、生命を愛おしむ思いをもって振り返られるかどうかが、先の相反する大きな分かれ目をつくるのだ。 では生命を尊ぶ資質はどの様に育めばいいか。それは、それまでやその後の成長の全過程で、主に人間関係を通じて、自分のではない他の生命を大切にする事を、実践的に経験することが一番大切なことだと思っている。 また、その中でも一番なのが、こども達自身の命が正真正銘に大切にされ育てられること、言い換えればこよなく愛されて育てられてられることだ。その育て役は、親などの肉親だけではなく、地域や社会も、当然自治体や国家をも含む。 そうした前提条件の下に、生命の大切さを家庭・地域・学校などでの教育による理論付けや知識化など、さらに本・TV・映画などあらゆるメディアによる疑似経験や補足的知識など、が総合的に働いて生命を尊ぶと言う、人間の素晴らしい力が育っていくのだ。 もちろん、同じ疑似経験・教育であっても、時と場合により、反対に作用して生命をないがしろにする場合ももあり得るし、それを意図した教育さえもあり得るのだ。それは、もはや歴史的事実となっている。 また、戦争のように生命をないがしろにする実践的経験ですらあり得るのだ。そうした事に、大義や正義が有るか否かは大した問題ではない。その事に、一貫して生命を尊んだ紛れもない真実が有るかどうかだ。 こども達(おとなも)の成育に関わるすべての事柄には、諸刃の刃(もろはのやいば)的働きがある。こども達に、この諸刃のどちらの刃をどの様に使うかは、まさに諸刃の刃をくぐり抜けたおとな達に委ねられているのだ。 「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。 あそびセレクト -------私的ウィルス情報------ W32.Netsky 本日17通 通算214通(今月) W32.Klez 本日6通 通算24通(今月) W32.HLLW.Lovgate 本日0通 通算0通(今月) (送られてきたウィルスメールは今月合計238通) ちなみに、アンチウィルスソフトは、 このシリーズを使っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.07.11 10:51:13
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