カテゴリ:諸事一般
北陸電力の志賀原子力発電所1号機の臨界事故の隠ぺい事件について、素人の気がかりを書き留めておく。話題の中心が臨界事故の隠ぺいになっているようだが、この事故の大事な点は別のところにあると思っている。もちろん、隠ぺい自体は大問題だが、隠ぺいしていた事故そのものが極めて重大な事故であるが故、隠ぺい行為が重大問題になるのだ。
その「臨界事故」とは、一時的であるにせよ原子炉を制御できず、つぎつぎと核分裂を起こす臨界点を越えた事故で、しかも原子炉を覆う格納容器や圧力容器の上ぶたが開けられた状態での事故だった。たまたま、外れた制御棒が3本であったこと、その制御棒を手動で挿入できたことで最悪の事故にいたらなかっただけだ。 外れた制御棒の数がもっと多かったり、制御棒を短時間に元に戻せなかった場合、あのスリーマイル島やチェルノブイリでの事故と同等かそれ以上の深刻な事態に発展する可能性もあったかも知れないのだ。 格納容器や圧力容器の上ぶたが開けられた状態での点検中に制御棒が外れるような構造上の問題なのか、作業方法そのものやミスなどの人為的な問題なのかが、事故の原因と考えられるが、果たしてその事への適切な改善がなされたのか。また、今回の事故がこの志賀原子力発電所1号機特有の条件下で起こったのかどうか。こういった点の一刻も早い解明を望むものだ。 エッセイは、次のページでいろいろ掲載しています。 遊邑エッセイ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.03.17 18:43:53
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