テーマ:子どもと教育問題(292)
カテゴリ:教育一般
昨日は、人間本来の知的欲求に依拠した勉強を効果的に行う上で、こどもたちにとって、勉強する事が自覚的な目的になっている事の重要性を指摘した。しかし、実際問題としては、こどもたちには目的意識を持った勉強は、難しい場合が少なくない。 小中学生時代の自分自身を振り返ってみても、おそらく目的意識を持って勉強するには、小学生では幼すぎるし、中学生でもまだ完璧ではないと思われる。もちろん、小中学生で目的を持って勉強できれば、それに越した事はないが、長期間にわたって持続的な目的とならない場合も多く、時には周りのおとなによる強制に、半ば負けた見せ掛けだけの、目的となっている場合も少なくない。 そのような状況にある小中学生たちに、自覚的で持続的な勉強を可能にするには、目的意識を持つ事に次ぐ策として、勉強を楽しくする事が効果的になってくる。そのために、わざわざゲーム機を導入するまでもなく、こどもたちの勉強の成果をキチンと評価してあげるだけで、勉強は楽しくなり、その結果も喜びとなる。 例えその勉強の成果が、おとな(指導者)から見て不十分なものであっても、できれば肯定的な評価をしてあげる事が大切だ。徹頭徹尾ほめてあげても良いくらいだ。間違いは、怒らずに優しく指摘してあげるか、正しい答えや方法を教えてあげれば良い。 これは、目的の見出せない段階での勉強には最も効果的な、おとなのこどもへの関り方だろう。「知る」事に人間が普遍的に喜びを感じる事実に確信をもって、「知る」事にずっとずっと喜びを感じていられるように配慮するのが、少なくとも小中学校期における、おとなのこどもたちへの賢い配慮ではないだろうか。 「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。 あそびセレクト ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.08 20:17:54
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