テーマ:子どもと教育問題(292)
カテゴリ:教育一般
(その1からの続き、引用記事は再掲)【塩谷立文部科学相は3日、(中略)「『心を育(はぐく)む』ための5つの提案」を発表した。提案は(1)「読み書きそろばん・外遊び」を推進する(2)校訓を見つめ直し、実践する(3)先人の生き方や本物の文化・芸術から学ぶ(4)家庭で、生活の基本的ルールをつくる(5)地域の力で、教育を支える。 生活の基本的ルールについて、塩谷文科相は「私の提案」として、「いじめるな」「うそをつくな」「人に迷惑をかけるな」などの具体例も挙げた。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/MSN産経ニュース:2009年2月3日) 私は、「校訓」の必要性や意義はあまり感じないほうだが、「校訓」と「校則」の違いをわきまえ、「校訓」を「校則」化させてはならないだろう。こどもたち自らが自覚的に実践してこそ、「訓」と言えるし、その「訓」も生きてくる。なお、「校訓」は、こどもたちだけのものではなく、教師や学校管理者を含む全ての学校関係者が、実践すべきものだ。 単に文化・芸術とせず、「本物」を付けた意味や意義は何なのか。また、その「本物」は誰が決めるのだろうか。少なくとも「本物」の見極めは、慎重であるべきだろう。また、こどもたちにおいては、「あそび」は文化の大きな部分を占めている事も考慮すべきだろう。 こどもたちの生活は、家庭のみならず、地域や学校、広く言えば社会の中で展開される。基本的ルールは、前記のそれぞれに共通のルールと思われるので、家庭任せでは無く、家庭と連携しながら、その基本的ルールをこどもたちに、社会のあらゆる部分・段階で提起するのが望ましい。 同様に、教育は「地域の力」だけで支えるものではなく、社会全体で支えるべきで、その中で「地域」の役割を強調するなら、「地域の力でも、教育を支える。」としては如何だろうか。国民から公教育を委託された国や自治体は、その責務を果たしてこそ、教育を支える「地域の力」は良くも大きくもなる。その事も、文科相は忘れてはならないだろう。 エッセイは、次のページでいろいろ掲載しています。 遊邑エッセイ ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.02.05 16:40:36
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