テーマ:子どもと教育問題(292)
カテゴリ:教育一般
(その1からの続き、引用記事は再掲)【宇都宮市の伊藤文雄教育長は8日、市内小中学校の土曜日の授業実施を検討していることを明らかにした。(中略)伊藤教育長は「授業時数が増えていく中、授業や学校行事だけでなく、休み時間や部活動、教職員の会議なども従来通り確保することが必要」と指摘。「長期休業日や土曜日などを活用して授業を実施できる仕組みを整備していく」と述べた。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/下野新聞:2010年9月8日) 【壮瞥町中学生フィンランド派遣事業に参加した生徒らがこのほど、山中漠町長に帰町報告し、北欧の友好都市・ケミヤルビ市で出会い、学んだ9日間を振り返った。(中略)藤盛さんは、現地の学校を訪問し「学力が世界一と聞いていたが、授業は自由な雰囲気で意外だった」とカルチャーショックを受けた様子。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/室蘭民報:2010年9月8日) 【小中学生の学力低下が問題となっているが、数学については意欲面、すなわち「数学嫌い」が大きな問題と言われている。ある調査によれば、「数学の勉強を楽しい」と感じている小中学生の割合は少しずつ増えてきているものの、反対に「楽しくない」という割合も増えており、いわゆる二極化の状態になってきている。特に中学校では6割を超える生徒が「数学は楽しくない」と感じているといった調査結果も出ている。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/ValuePress! (プレスリリース):2010年9月9日) ともかく、不自由感でいっぱいの授業では、その効果が期待できないのは、明らかなのだが、さらにそのことを深める、第二のヒントが三番目の記事にある。それは、【小中学生の学力低下が問題となっているが、数学については意欲面、すなわち「数学嫌い」が大きな問題と言われている。】の部分だ。 要するに、学習意欲があれば、効率的な授業が展開できるのだ。こどもたちの意欲は、こどもたちの意思でもあり要求ともなる。自分の意思・要求に沿った授業は、例えその時間中、教室に閉じ込められていても、こどもたちに自由感を与えてくれる。それが、フィンランドの授業で、日本の中学生たちが感じた雰囲気なのだろう。 さて、この学習意欲をどのようにして培うと言うことだが、学校の授業のなかで、直接的に学習意欲を育てる、取り組みも大切だが、一面ではその授業(勉強)とは対極に、位置づけされる「あそび」において、間接的に学習意欲を育むことも大切だ。 本来、自由であるあそびにおいては、こどもたちは極めて意欲的にあそぶのが普通の姿だ。あそびの意欲は、勉強への意欲にもつながるばかりでなく、十分にあそんだことによる充足感、その結果としての精神的な安定は、授業における意欲の、良好な条件となる。「あそび」と「学び」、この二つを両立させてこそ、こどもたちの学力は、自由な雰囲気の元、意欲溢れる教育で、育めるのだと思っている。 エッセイは、次のページでいろいろ掲載しています。 遊邑エッセイ ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.09.13 21:00:29
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