2013/09/05(木)17:45
『なき』(ビー玉あそび):なつかしのあの風景
団塊の世代がこどもの頃(1950年代)に、大阪で流行っていたビー玉あそびに「なき」と呼ばれていたあそびがあった。それは、おそらくビー玉あそびの一つのルーツである「穴一(あないち)」から発展したあそびだと思われる。
ひょっとすれば「なき」と言う呼称そのものも、「あないち」から転訛したものかも知れない。ともかく、ビー玉あそびの中でも、一度に賭けるビー玉の個数が多いのが特徴となっており、大勝負に負けると「泣き」たくなるのは当然のあそびだった。
この「なき」のあそび方は遊邑舎のページに詳しいが、ビー玉を地面に掘った穴に投げ入れたり、指定のビー玉に当てたりする、微妙で正確な手や指の動きのコントロールが必要なあそびだった。
地面に穴が掘れる所だったら、路地のような狭い場所でもできるあそびで、主に自分の家か友達の家の前で、あそんだものだ。自分の家ならともかく、遠い友達の家の前で大勝負して、持っているビー玉すべてを取られてしまって、とぼとぼ家に帰る時の光景がよみがえる。もちろん、大勝ちした時の、あの嬉しさも鮮明に覚えている。
賭け事は、よくないのかも知れないが、多くの家庭が貧しかった1950年代であっても、ビー玉あそびの大勝負で負けられるくらいに、ビー玉あそびは安価なあそびだった。ビー玉あそびは、今のトレカあそびが、カードは無くならないにも拘らず、次から次へと、けっして安くはない新しいカードを買い続けるのとは、好対照なあそびではないだろうか。
「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。
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